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人生は、もっと、自分で決めていい

 今日は薄井シンシアさんの本を読んだので感想を書いてみたいと思います。そのタイトルは「人生は、もっと、自分で決めていい」。薄井シンシアさんに興味を持ったきっかけは、こちらの【専業主婦=ブランクじゃない】主婦のキャリアを考える「冊子」を全国に配布したい!、というクラウドファンディング。主催者の方自らが薄井シンシアさんに連絡をとり、アンバサダーになって頂いたと知ったからです。薄井シンシアさんは、出産から17年間主婦を続けられ、48才で再就職、その後もコロナ禍で失業などありながら、62才で外資系ホテルの日本法人社長に就任されたそうです。読んでみたらとても読みやすく、柔らかく、そして心に響く言葉がありましたので、ご紹介してみたいと思います。

1.人生の真ん中に「自分」がいますか?

 丸で囲まれてた「ME」の周りに、「仕事」「社会」「家族」「友達」という4つの単語が書かれ、「「ME」を真ん中に配置出来ていますか?」との問いかけが書かれていました。「家族のため」「子供のため」「仕事のため」と働いてきた人は、自分を中心にすることに抵抗がある人もいるかもしれない。「自分を中心に置き、自分にとって何が大事なのか考えることで、スッキリして見えることがあるのではないか」という提言でした。迷うことがあったら、常に自分に問いかけて決める。そんな習慣が大事だと改めて思ったのでした。だって、自分で決めていないということは、他責にしているということですよね。正直言って、自分にも大いに思い当たります。ちなみに、シンシアさんが書かれていた「年を重ねると、社会(他人)からどう見られているかは、どうでも良くなる」は自分も同じだなぁ、と、読みながら納得したのでした。本当にどうでも良くなるものです・・・。

2.これからの人生は「幸せ」ではなく、「満足」でいい

 この文章は”あとがき”に書かれています。目にした時は「どういう意味?」と良く分からなかったのですが、シンシアさんは本の中で、「なんでそんなに頑張っているの?どこまでやれば達成感をもてると思う?」「いつになったら十分なんですか?」「あなたはいつも『よき明日』のために生きている。目の前で起こっている現実は、いつだって明日の予行演習のようだ」と、精神科のドクターに言われた経験を語っておられます。「自分が達成したもの、手に入れることができたものを自ら正当に評価し、それを喜ぶ。そんな時間が少ないのではないか」とも書かれていました。自分も同じようなことがあります。大学に合格したら、今度は就活のために資格の勉強をする。会社に入って、一つ昇格したら次のために勉強を始める。前向きに努力することは重要ですが、「毎日がリハーサル」では達成感は無く、虚無感が募っていくばかりです。小さなことでも良いから、毎日を振り返り、良いこと探しをして眠りにつくような、そんな習慣を作りたいと感じたのでした。

 他にも、「選択肢は持っているだけではただのゴミ」「自分は何を優先させるのか考えるべき。選べない選択肢は、あなたにとってはただのゴミ。へたに持ち続けると重い荷物になるだけ。現実的な選択肢を真剣に考えることも大事である。」や、「ワークライフバランスなんていらない」「ワークライフバランスには、ワークとライフのどちらも取りこぼすまいと、必死でバランスを取りながら、細い平均台内の上を歩いているようなイメージがある」「一生の中でバランスをとれば良い」など、胸に刺さる言葉が多く書かれていました。

 薄井シンシアさん、その波乱万丈な人生に対して、一本筋が通った芯の強さを持たれ、お会いしたことは無いですが、柔らかいお人柄が本から伝わってきたような気がしました。この本から、周囲に振り回されず、自分を見つめ、後悔しない様に生きるというメッセージを感じました。最近、あまり本を読めてないのですが、全く異なる方の人生を1,000円程度で垣間見れるなんて、本当に貴重だなと、改めて感じます。「読書の秋」をすっ飛ばして冬のような気候が続きますが、できるだけ本は読まなければ、と思ったのでした。

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました!



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