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LIVE参戦記⑥2016/9/24-25 @Liga Rock Park,Monza

Liga Rock Park”
ロンバルディア州モンツァ 2016/9/24-25

前年のCampovoloから1年、厳密には370日ぶりのライブ!
2016年はライブなしとの情報もあったりして、まさにファン待望の公演!
Luciano自身も開演の冒頭、「370日ぶり!370日もライブをさせてもらえなかったなんて、いったいどういうお仕置き?」と述べていたくらい、ご本人にとっても、待ちに待ったステージである。

この待望のライブの開催地は、ミラノに隣接するモンツァ・ブリアンツァ県のMonza
F1ファンなら先刻ご承知のイタリア・グランプリ開催の地である。
そのサーキットを擁する、ヨーロッパ有数の広大なMonza庭園の内部、まさにそのサーキットに隣接する特設会場に、9月24日(土)の1日目は8万人、9月25日(日)の2日目は5万人を動員しての、2日連続のライブに単身、遠征した。

前日の9月23日金曜日の夕刻、直行便でミラノに降り立つ。ミラノから入国するのは意外にも初体験。宿からのお迎えのメルセデスでMonzaに予約した宿に直行。
この日は、前年のCampovolo同様、ライブ会場で前夜祭が行われていたが、12時間のフライトののち、宿にチェックインしたのが夜8時。単身で乗り込む勇気も元気もなかったため、参加は断念して、早々に床についた。

一夜明けて24日、興奮と時差のためか、早朝5時に目が覚めてしまった。
ライブの開演は20:30。開場は正午だが、あまり早く会場に到着しても、独り手持ち無沙汰だし、初めての地で様子がわからないうえ、出遅れても、いい立ち位置をキープできるか不安。
悶々そわそわした挙句、14時ころに宿を出発した。
Monza駅から庭園までのシャトルバス(往復5ユーロ)を利用したが、終点のバスの乗降場所から会場まで、さらに徒歩20分くらい。しかも、ファンクラブ限定エリアへの入場証が交付されるブースへは、庭園の木立のなかを延々と歩く。
翌日分の入場証もいっしょに交付してもらって、お約束の“io c’ero”参加記念ボードの前で記念撮影。後ろに並んでいた人に撮ってもらったのでデキはイマイチ。
16時過ぎにステージ最前線のファンクラブ限定エリアに到着。いつものステージ下手、つまりFede側で開演を待つ。
晴天に恵まれ、日中は暑いくらいだったが、19時過ぎるとようやく陽が傾き、急激に涼しくなる。

《特設巨大ステージ》

待機すること4時間あまり、ようやく開演!
オープニングはいきなり、“Urlando contro il cielo”!
発表以来25年、全ライブで演奏されているという、ライブのド定番中のド定番!
今回のコンサートでは、このライブ鉄板曲の25周年を祝うという意味合いもある。
ちなみにわたしは、“Su e giù da un palco”収録の、FedeMelのギターのイントロで始まるヴァージョンがお気に入り。
そして2曲目は、“Libera nos a malo”!
15年来、ライブで聴きたい~と思っていたのが、ついに!
続く“I duri hanno due cuori”もライブで聴くのはお初。
10曲ほどライブのド定番曲が続いたあと、ファンのリクエスト1位に輝いた(らしい)“Leggero”をアコースティックで聴かせる。
また、かねてよりの予告どおり、年内に発売するアルバム“Made in Italy”収録曲から3曲(“La Vita Facile” “Ho Fatto In Tempo Ad Avere Un Futuro” “Dottoressa”)を披露。未発表の曲をコンサートで先行披露するのはきわめて異例で、常に全曲をいっしょに歌いまくる観客が完全に聴き手に回るのを見るのは初めて。新鮮!
さらに、バックバンドのメンバーも全員、前方のT字型のサブステージに出てきて、3曲(“Lambrusco e Popcorn” “Metti In Circolo Il Tuo Amore” “Non È Tempo Per Noi”)をアコースティックヴァージョンで演奏。Fedeのアコースティックギターを生で聴くのは初めてかも。
特筆すべきは、「感傷的な理由でほとんどライブでは歌わない」とみずから紹介した“Lettera a G”。亡くなった幼馴染でいとこへの弔辞ともいうべき内容の楽曲で、淡々とした詞と曲調がかえって切なくなる歌である。

《ステージ最前線のファンクラブ限定エリアでもこの距離》

アンコールは、“Made in Italy”からの先行シングル“G come Giungla” “Certe Notti
そして、締めくくりは再び“Urlando contro il cielo”、ただしLucianoのアコースティックギターだけのヴァージョン。
なお、今回のライブは、ソロ活動で多忙らしい(?)Niccolò Bossiniの代わりに、Max Cottafaviが出演したので、かの東京公演と同じ顔ぶれ。さらに、サックス・トランペットなどラッパ隊3人のゲストプレイヤーが参加。“Il sale della terra”はトランペットソロで締めくくるアレンジであった。
また、“Il muro del suono”では、ドラムソロに続いて、FedeMaxのツインギターもたっぷり堪能でき、休憩なしきっちり3時間にわたる、31曲の充実のセットリストであった

前年のCampovolo同様、もっとも苛酷であったのがやはり撤収。
往路とは明らかに異なる、遠回りの道のりをたどり、宿に帰りついたのが終演から2時間後の午前1時半であった。
ただ、撤収の道すがら、8歳の息子と6歳の娘を夫に託してローマから遠征の推し友と知り合うことができた。彼女のおかげで、駅へ向かうシャトルバスに横入りすることもできたし。わたしのような外国人にはもちろん、イタリア人にもわかりにくいことこのうえない撤収路のおかげ。
ただ、宿に帰りついたときには、消耗しきっていた。
早朝5時からの長い1日だったので、無理もない。
翌日の参戦が、本気で危ぶまれた。
ちょっとだけ若いわたしがこんな体たらくなのだが、御年56歳のLucianoは、だいじょうぶなんだろうか?

明けて25日、前日の疲労を癒して夜のライブに備えるべく、この日はゆっくり起きて、日中はひたすら体力回復&温存につとめる。
様子も把握したので、遅めに出発することにしたが、やはりそわそわしてしまい、16時ころには宿を出る。

前日と同じ経路をたどるが、途中ファンクラブのブースで、“Vengo dal Giappone con la scusa di Liga Rock Park”と、メッセージを残す。
18時過ぎにファンクラブ限定エリアに到着。前日より2時間くらい遅く到着したが、入りは同じ程度か?
前日の経験で、ステージ前方T字型のサブステージに出張ってくる頻度が高いことがわかっていたので、この日は、メインステージからはその分遠くなってしまうが、その近くに立ち位置をキープ。
結論としては、大正解!
さりげなく、じわじわと前方に進出できたので、最終的にはホールに換算すると、10列目くらいの近さ!
まあ、いくら近くといっても、かの東京公演ほどの近さは、二度と望めないだろうなぁ・・・

《2日目はよりステージ近くに立ち位置キープ》

セットリストは前日とほぼ同じ31曲。1曲だけ変わっていて、“I duri hanno due cuori”に代えて“Happy hour”を演奏した。
撤収路についても前日で学習したらしく、明らかにショートカットされていて、午前1時前には宿に帰還できた。

屋根も椅子もないところへ2夜連続、しかも単身での遠征だったので、出発前にはやや不安ではあったけれど、やっぱり行ってきて、よかった!

Liga Rock Park セットリスト


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