【112】3分ドラマ脚本「みそじ婚」14話

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

▼登場人物

・新山亜希(30)…会社員
・石島裕(30)…亜希の幼馴染み
・飯田美南(29)…亜希の同期
・同僚1
・矢部(50)…編集長
・新山真美(59)…亜希の母
・松野桃子(20)…モデル
・二宮(40)…桃子の事務所の社長

▼台本

▼本文

〇亜希のマンション・寝室(夜)
亜希がゴロゴロしながら考え事をしている。
インターホンが鳴る。
 
〇同・リビング(夜)
インターホンの画面には裕が映っている。
裕の声「おかゆ買ってきた」
亜希「(嬉しそうに)今開けるね」
髪を少し整える亜希。
 
〇同・リビング(夜)
食卓でごはんを食べている亜希と裕。
亜希「…おいし」
裕「これなんか有名なお粥屋らしいよ。ネットで調べたら出てきてさ」
亜希「わざわざ調べてくれたんだ…」
裕「え…ああ…まぁ」
亜希「…ありがと。今日色々びっくりして混乱してたからさ。裕の顔見た時、なんかすごい落ち着いたっていうか…夜も来てくれてうれしかった」
裕「俺のこと見直しちゃった?」
亜希「え…う、うん…」
裕「え…」
亜希「……何」
裕「いや、なんかいつもと違うから」
亜希「それは…その…」
裕「…」
亜希「……アレだよ」
裕「お、おう…。ま、俺は亜希が困ってるときはこうやってくるからさ。再検査もあるんだろ?」
亜希「うん。今日の検査結果来週聞きに行ってって感じ」
裕「俺も付き添おうか?」
亜希「いや…!それは…!彼氏とかでもないわけだし…!」
裕「…」
亜希「あ…ごめ…」
裕「じゃあ付き合う…?」
亜希「え?」
裕「彼氏になれば、今以上にそばに居ていいんだろ?」
亜希「それは…」
裕「ダメか?」
亜希「ダメじゃないけど…」
裕「けど?」
亜希「私仕事忙しいし…」
裕「うん。知ってる」
亜希「結婚願望もないし」
裕「うん。わかってる」
亜希「好きでも素直になれない」
裕「うん」
亜希「それでもいいの?」
裕「うん。それでいい。そのままでいいから」

亜希をやさしく抱きしめる裕。

(つづく)

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