15年ぶりに嫌いな奴に再会した話。

私は中学時代にあまりいい思い出がない。
いや、私としてはいい思い出が全くない。
とにかくあの時は学校嫌だったし、嫌いな場所だったし、その時期に家もゴタゴタしていて、人生を悟った第二の時期である。

だけど、そんな私には、中学校3年間、交換ノートをした友人がいた。

ある時、SNSを開くとその子から連絡が来ていた。

「結婚式を挙げるから、来て欲しい!」と。

もちろん返事は即OKで、
連絡先も知らないし、もう10年くらい会ってないけど、なんかその子との関係は自分にとって言葉にできない大切なものだったし、わざわざSNSで探してまで連絡してくれたのも、私を呼ぶことにしてくれたのも嬉しかったのだ。

結婚式に行くと、そこには中学時代にめっちゃ嫌いだった奴がいたんだよね。しかもそれで一瞬帰ろうかと考えたくらい嫌いだった奴!!

それでね、披露宴に行くとね、まさかの見事に同じ席で…!
私は15年ぶりに嫌いな奴と同じ席で食事を取り、話をすることになった。

このことがね、なかなかない感情になったので書いておこうと思う。

中学時代は地獄だったなぁ〜って人っていると思っていて、そういう人は共感するだろうからめちゃ身も蓋もなく書くね!!

そもそも大前提として、
中学の時の嫌いだった奴って“とにかく何でもかんでも茶々入れてくるウザい奴”だと思うんだよね。

で、学校ってカースト構造絶対あるから
大体上めのやつが下にずっと茶々入れていて“こいつほんとウザいな”っていう。
いずれ何かを発言するのも嫌になる感じ。
私の嫌いな奴もそんな奴だった。

当然、大人になった私たちは
結婚式という場だし、もちろん普通に話したけれど、やっぱり“めっちゃ嫌いだった奴”というのは大人になってから見ても「うわ!無理…!」って、
嫌な気持ちが盛り上がってきて、こうやって人は何かに臆病になったり傷付いた気持ちを思い出したりして、人はこれをきっと“トラウマ”と呼ぶのだろうと思った。

私の中の気持ちは
「コイツがこんなにのうのうと生きていること自体が無理」だったし、めっちゃ幸せに生きていたらそれこそ許せないっていうなんというかね、黒い気持ちでいっぱいになった。

めっっちゃ身も蓋もないけれど、
正直30年も生きていればできれば不幸になっていて欲しい人って結構いるなぁ、と思うんだ。
人間だもの、絶対いるよね。世界ってそんなにきれいで美しくないもの。平等じゃないもの。

そんな自分を嫌になってもね、もう不可抗力というかね、それこそ人間だから仕方のないことだと思うの。
それこそ、「いや、他人の不幸を願うなんて自分はどれだけ心が汚れているんだ、、!」なんて思える程、人はうまくできていない。そうできていたら揉め事なんて起きないだろうし。
世の中、そんなうまくできていないからさ。

なんというかねー…
そのことをしっかり受け入れることがまずはその自分との決別になるなと思ったんだよね!!

みんな「他人の不幸を願ってしまうなんて…」みたいな自分の心に蓋をしちゃうところってあると思うんだけど、
基本的には誰かを恨んだりとか、憎んだりとかはそんなに簡単にすることってないと思うからね、
絶対に嫌な奴はきっと嫌だよ、ずっと!!

正直、嫌いな奴と話してみて、何か変わるかもしれないときっと期待してしまった自分がいたけど、普通にそれは無理だった!!

だってめちゃくちゃ嫌いな歴史があって、時を戻せない以上は、嫌いなままなわけで!!
無理だよね、それを普通に好きになったり、精算しようとするのは!!

その努力や思いは普通に不毛だから、観念した方がいいんだな、ずっと嫌い続けることを!

ということにね、気付いたよ。😂笑笑

だから中学時代とか昔にトラウマがある人は、その人をできれば不幸になって欲しい人リストに入れたままでいい。

それだけのことをされたのだろうから、そのことで自分を責める必要もなければ、今回の私のようにトラウマを思い出すようなイベントがあってもね、「ホントさっさと死んでくんないかなコイツ」って思っていていいと思うんだ。

なんというか、そう思うのって、正直普通のことだと思う。

そう思う。まじで。

私は綺麗事の上には生きていないからね!!

過去を乗り越えるのも塗り替えるのも精算するのも無理だから、嫌いな人は嫌いなままでいいし、
その分自分が今大好きな人を増やして、大切な人を増やして、幸せ度を上げて、そういう嫌なことから距離を置いて癒して癒して過ごすのが絶対にいいと思ったよ。

学生時代が暗黒期でトラウマを抱えている人もきっと世の中に結構いると思うけど、
そんな自分のことを否定したり責めたりせず、容認して欲しいな!!と私は今回の一件で思ったよ。

無理なものは無理だもの。

ただ、本当になかなかない経験だったし、過去の自分との決別は嫌なやつをちゃんと嫌な奴認定することにあると思ったよ。

そうすることでトラウマをもっと遠い昔の出来事に遠ざけられる気がする。きっとね。

そんなことを友人の結婚式での嫌いな奴との15年ぶりの再会で思ったよ。

少し自分でそう思うと、トラウマが整理されて、少し楽になった気がするよ。

“あの時、仲良くできた未来はあったんだろうか…”とか、そういう希望を失くすこと自体がなんだか大事な気がしたよ。

不幸を願う程、嫌な奴はずっと嫌な奴。これから先も一生嫌いでいい。

それはさておき、10年ぶりに会う友達の結婚は本当におめでたかった!!

そこに関してはここからまた会うきっかけになりそうだから、そこへの未来を期待して、今回の嫌いな奴との再会というマイナス分は取り返したいものだと思った!!

(笑)

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