㉘3分ドラマ脚本「なんかアツい、夏」
▼登場人物
鈴木舞衣(16)…主人公
末原雄太(16)…舞衣の幼馴染み
鈴木美由紀(48)…舞衣の母
▼本文
〇鈴木家・舞衣の部屋
鈴木舞衣(16)がベッドにいる。
美由紀の声「舞衣―。雄太くんがおはぎ届けてくれたわよ」
足早でリビングに向かう舞衣。
〇同・リビング
鈴木美由紀(48)と末原雄太(16)がいる。
舞衣がやってくる。
舞衣「おはぎー!!」
おはぎを手で取りパクッと食べる舞衣。
美由紀「ちょっともう…!雄太くん、この暑い中届けてくれたんだからちゃんとお礼言いなさい」
舞衣「…ありがと」
雄太「おう」
美由紀「じゃあお母さんそろそろ仕事行くわね。あ、雄太くんゆっくりしてってね~」
出ていく美由紀。
舞衣と雄太の沈黙。
舞衣「…なんか暑くない?」
エアコンを見ると止まっている。
リモコンを見て、叩く舞衣。
雄太「? 止まった?」
舞衣「うん。扇風機持ってくる」
舞衣は他の部屋から扇風機を持ってくる。
途中で雄太は舞の扇風機を持ったあげる。
舞衣「…ありがと」
扇風機を付ける舞衣。舞衣は扇風機の前に顔を出す。
舞衣「あー涼しい」
雄太「俺も」
舞衣の隣に行き、扇風機の風を浴びる雄太。
舞衣は雄太と近いのを意識して、ソファーに逃げる。
雄太「でもクーラーないとあちぃな」
舞衣「…私の部屋ならクーラーあるけど」
雄太「え?いいの?」
舞衣「だって暑いんでしょ?」
〇同・舞衣の部屋
入ってくる舞衣と雄太。
雄太「舞衣の部屋とか超―久々だわ」
舞衣「…あんま見ないでよ」
雄太「なんかめっちゃ女子の部屋だわ」
舞衣「え…」
雄太「あ、わり。変な意味じゃ…」
舞衣「…座れば」
雄太「…おう」
ベッドの前に隣同士で座る舞衣と雄太。ドキドキしてる二人。
手が触れそうになり目を合わせる舞衣と雄太。
玄関のガチャッという音。
美由紀の声「舞衣ー?忘れ物しちゃった」
一気に離れる舞衣と雄太。
(了)
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