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知らない人んち#3 アイディア&続きシナリオ

あらすじ

アク、ジェミ、キャン、きいろは児童施設「ひまわり」で育った子どもだった。4人は、竹田先生の作る、ニゲラカレーが大好きだった。

竹田先生は、もっと愛する子どもたちを喜ばせようと施設でニゲラを栽培しはじめることにする。そして、そのニゲラを使って、夕飯のカレーを作ると事件が起きる。
夕飯のカレーを最初に食べた【まなかきいろ】は亡くなってしまう。
そこで竹田先生は、植物のニゲラには毒性のものもあるということを知る。

警察が調べに来ると、アク、ジェミ、キャンの3人は、何も知らないという。
アク、ジェミ、キャンの3人は、2階の奥の部屋(暗室)に、植物のニゲラを隠したのだ。

そして、それを目撃していた女の子がいた。
それが今のきいろ。

竹田先生はこの事件を隠蔽するために、小さかった女の子に『まなかきいろ』としての人生を渡したのだった。

オチ:実は【まなかきいろ】は別人である

暗室にあるのは、本物の【まなかきいろ】の遺影。

3人は、きいろは本当に【まなかきいろ】として、今のきいろが人生を送っているのか、後悔の念もあり、調べている。

そして、今のきいろは若年アルツハイマーという設定です。

以下、シナリオです。

○アクの部屋

キャン「アク…きいろ、ニゲラ、知ってる」
アク「え…?」

アク、パソコンの画面を見て、和室に走る。

○和室・前

部屋を開ける、アクとキャン。
部屋を開けると、真っ暗。
顔を見合わせ、そっと部屋に入るアクとキャン。

○和室・中

突然、電気が付く。

きいろ「はい、ドッキリでした~!」

部屋の真ん中に笑顔で立っているきいろ。
手には携帯のカメラで録画している。
部屋の後ろには、ジェミ。ジェミが電気を付けた。

きいろ「どうですか?撮られる気分は?」

アク、きいろをじっと見る。

キャン「あなた、覚えているのね?」
きいろ「何の話ですか?」

キャンはきいろにCOCOA缶を見せる。

キャン「なんでこれが辛いってわかったの?」
きいろ「…だって、ココアって、辛いじゃないですか!」
アク「わかってたのか?最初から」

きいろ、大声で笑う。
きいろ、目の前がクラクラして、倒れる。

○回想・リビング・窓

子どもの声「やったー!ニゲラカレーだ!このお花、食べれるの?すごーい!」

ニゲラの花の花瓶が割れる。救急車の音。

○和室

きいろ、目を覚ます。
きいろ、携帯を取り出し、動画を撮る。

きいろ「○月○日、今日は…覚えている。あの時の夢を見た。夢の中には、まなかきいろちゃんもいた」

カメラをじっとみつめるきいろ。

○リビング

アク、キャン、ジェミは座っている。

アク「…誰か、いたんだ」
キャン「え?」
アク「動画」

きいろの動画を見せる、アク。
ジェミとキャンを交互に見る。

ジェミ「…きいろはあの日のこと、確かに覚えている。だけど、忘れるから…大丈夫」
アク「なんで言わなかった、いつから」

アク、怖い顔でジェミに詰め寄る。

キャン「アク」
ジェミ「私たちが奪ったのは、誰の人生なの?」

アク、キャン、黙る。

きいろの声「まなかきいろ」

きいろが入ってくる。

きいろ「本物のきいろも今の私の人生もこの家で全部なくなったの」
アク「やっぱり覚えていたのか…」
きいろ「私、なんか大事なことはいつも忘れちゃうみたいで、ほんとに」
アク「…?」

ジェミに近づき、ジェミの手を引っ張り、2階に連れていく。
アク、キャンは追いかける。

○暗室・前

きいろはジェミを暗室前に連れていく。

きいろ「開けて」
ジェミ「…きいろ」
きいろ「どうせ忘れちゃうんだからいいでしょ!いずれここは知らない人ん家になるんだから!」
アク「…わかった」
キャン「でもアク…」

アク、一瞬で暗室のドアを開ける。
部屋の中は殺風景で、本物のまなかきいろの写真が1枚置いてある。

その写真を手に取り、じっと見つめるきいろ。
急に視界が真っ暗になる。

end

あらすじが反映あまりされてない、シナリオになってしまいましたが、
今回、難しくて、とりあえず、今の精一杯やりました。

今回のオチは、きいろは実は本物のまなかきいろではない、です。
実は別人で、きいろは他人の人生を生きている、ということです。
過去の事件はみんな大切なものを守りたかった。
先生は、子どもたち。
子どもたちは、先生たち。
だけど、愛とは必ず犠牲もあるものです。

それが、きいろです。
きいろは別の人の人生を歩んでいます。
そして、きいろは若年アルツハイマーでもあります。
人生で大事なことは、本能的な愛なのか、記憶的な愛なのか、果たしてどちらなのでしょうか?

今週もドラマ楽しみにしています。
よろしくお願いします。

深月あかり
akari.3zuki@gmail.com





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