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つんく♂さんの脚本添削を大公開!

脚本家の深月あかりです。
私が脚本家になったきっかけが、つんく♂エンタメサロン中2映画プロジェクトというものなんですが、今年もありがたいことに参加させて頂いております。

脚本はもうほぼできてまして、あとは微調整という感じですね!準備稿まで行ってて、残すは決定稿のみ!という感じです。

あ…私、今つんく♂さんに育てられてる…!?
遂に私もハロー!プロジェクトの一員に?!

とか思いながらもせっせと脚本を書いております。

つんく♂さんのサロンメンバーになってよかったことは、やっぱりつんく♂さんからダイレクトに作品をチェックして、アドバイス頂けるところです。(同じ時代に生まれてよかった!!サロンに入ってよかった!!人生変わった!!)
昨年も少しこちらのマガジンで書いたんですが、つんく♂さんと作品を作るとやはり勉強になることばかりです。今回は特に、つんく♂さんから乙女心を指南されているという感覚でした。笑
今回を通して、私はつんく♂さんから乙女心を教えてもらったよ、本当に。笑

つんく♂さんからのダメ出しやアドバイスは、自分だけの宝物にしたい気持ちもあるのですが、私はつんく♂さんとの作品作りって何よりも楽しいし、ワクワクするような言葉ももちろん辛辣な意見も頂けて、ダメ出し自体が超リアルエンタメだなぁ。って日々思うんです。

そこで、つんく♂さんとの脚本制作のやり取りを大公開したらおもしろいんじゃないかと!!

つんく♂さんから教えて頂いていることとかアドバイスやダメ出しを独り占めするのは、“ズルい女”なのではないか?と思ったんです。笑

そんなわけで、完全ネタバレというわけにはいきませんが、つんく♂さんとのやり取りを大公開しちゃいます!!

つんく♂イズム「乙女心にストーリーなんか要らない」

脚本制作は、基本的にはプロットというあらすじのようなものを作って、OKが出たのちに脚本を作ります。

最初はアイデアレベルのラフなあらすじをいくつかつんく♂さんに提案するところから始まりました。

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その中から、最近までクラファンをしていた「NOしか言えない女の子(仮)」に作品が決まりました。

簡単なあらすじはこちら!

中学2年生の紗希は、「ムリ」が口癖の女の子。
ぼーっと校庭を見ているとクラスメイトの中島と目が合い、咄嗟にカーテンに隠れる。
他の女の子と話す中島を見ると、なんだかモヤモヤ…。
ある日、紗希は中島から、教室に呼び出される。
ーーこのドキドキって…何?

素直になれない女の子の純情初恋ストーリー。

中2年生の主人公・紗希は、クラスメイトの中島くんに恋をしています。
だけど、紗希はあまのじゃくな性格で、口癖は「ムリ!」です。そんな性格もあって、なかなかうまくいかない初恋模様をただただ描いています。

つんく♂さん、監督とショートムービーでどんなシーンを印象的に残すか?(つまり、どんなテーマにするか)ということもしっかり議論&話し合いしたところ…

■つんく♂さん

•女の子のドキドキバクバクをとにかく詰め込む
•女の子の可愛い瞬間をとにかく閉じ込める

■河谷監督

•恋をして眠れない夜、とか、女の子の可愛い瞬間だけで作品を構成する
•恋する女の子を覗き見してるような作品に

ということで話がまとまりました。

つんく♂さんからも改めて…

つんく♂さん:ストーリーは要らない。とにかく主人公が恋に苦しむ瞬間だけを30分のスクリーンに閉じ込める。当人は恋心に素直になれないとか、どうのこのそんなこと考えていない。
とにかく告白に対して拒絶してしまう乙女心を描きたい。

というLINEが来ました。

最初からつんく♂さんには「物語は要らない。とにかく女の子のドキドキバクバクを」と何度も何度も言われていて、ぶっちゃけ本音をいえば「なんだそれは、、!どういうことだ…!物語が要らないとは…?」と私は日々思っていたのでした。

あと、このね、“告白に対して拒絶してしまう乙女心って、「うわぁ〜…つんく♂さんだなぁ…」とか思いつつも、このつんく♂さんの大好物&代名詞でもある“女の子のあまのじゃくさ(女子の可愛いところ)”をどう物語の主軸にするかというところは、結構難しさもありました。

というのも、やはり脚本家としては物語を成立させることが仕事です。どうしてもそこを第一に考えてしまう癖があるので、この「物語なんか必要ないんだゼ」という世にも奇妙なロマンチックにも聞こえる一言は私にとって悩みの種にもなりまます。脳内が「?!?!」で埋まります。

でも、つんく♂さんとやり取りしていくうちに、つんく♂さんの言ってることは後々「なるほど!こういうことね!」とかなり腑に落ち瞬間が来ました。(最後まで読めばわかる…!)

そして、いざ、脚本制作に取り掛かかったら、最初のダメ出しはなんと「アマチュアっぽさが際立つ」という、一本軌りでした。

最初のダメ出しは「アマチュアっぽい!」

脚本を制作すると、その都度プロデューサーや監督にチェックしてもらい、何度も修正を重ねて作品ができあがります。(ちなみに昨年の中2映画は確か13稿くらいまで書きました!笑)

初稿ができて、つんく♂さんからのフィードバックはまず「漫画チックすぎる」「リアリティがない!」という辺りのご指摘でした。だけど、まさにつんく♂さんから乙女心を学んでいる感のあるご指摘だったので、私の心の声と共に紹介します。(カッコ内)が私の声です。

つんく♂さん:おはようございます。(おはようございます!)
とても物語としては緩急が出てきて光るものを感じます。さすがです。
(やった!つんく♂さんに褒められた!うれしい!!)

あとはプロ目線でいうと、逆にアマチュアっぽい部分が際立つなと思った点です。(わお!)
プロっぽくしようとしすぎというか。その辺りが漫画っぽいというか。(漫画っぽい…!なるほど。)

リアリティの面としては、実際に女の子が自分は恋に落ち始めた認識はないはず。(?!)
気になる奴こそ、最初は認めたくない。私がまさか恋をするはずがない。そんなのは高校生になってから。(つんく♂さんの歌詞っぽい…)

それくらいに思っているのが普通な感覚ではないだろうか、と。

(; ・`д・´)!!!!←私の心情
(つんく♂さんって何でこんなに10代の乙女心わかるの?!何?!!なんなの?!!なんでなの?!!確かに中学生の時って、好きな人ができてもなんか「別にあんな奴好きじゃない」とか逆の気持ち生まれるところある…!!すごッ…!!!!)

つんく♂さんからバッチリ乙女心についてのダメ出しを頂き、今回の作品を通して改めて、私はつんく♂から乙女心のアレコレを学ばせて頂きました。(笑)

そして、お分かりになりますでしょうか…?

褒めながら、ダメ出し!!
そう、これは愛です!!笑

具体的なダメ出しもこんな感じで来ます。

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つんく♂さんと作品づくりを共にして気付いたことがあります。
それは「女の子のリアリティ」をすごく繊細に考えて、大切にしているという部分です。まさにつんく♂イズムというやつでしょうか。

「好きな人が優しかった」という歌詞があんなにも共感されるのは、恋する女の子の心のリアリティだからです。すごくそこに説得力がある。

人の感情というのは「なんか気になるな…」→「私、アイツが好き」という単純なものではないのです。20分という尺の場合、脚本家として、あれもこれも説明してしまう自分、そして、人の気持ちを雑に扱ってしまった自分に気付きました。反省です。人の気持ちや心を扱うのだから、自分はもっと繊細に考えて書かなければいけません。人が人を好きになると言うのはきっとそういうことだ。

なんて、大切なことを見落としてたんだ…!とハッとしましたが、今気付けてよかった…!という気持ちの方が強かったので、自分の初恋を思い出したり、監督のファーストキスの思い出を聞いたり。笑
本打ち(脚本の打ち合わせ)を重ねながら、「乙女心」をしっかりと考え直しました。

今回のダメ出しを見てもわかると思いますが、ここからも修正を重ねるにつれ、私はつんく♂さんから乙女心を教わることになります。

(笑)

「説明しすぎ!」大事なのはそんなことではない


20分というのは物語を作る上で、わりと短尺です。

初稿を元に監督とどんな構成でいくか?というのを改めて打ち合わせをします。(それはつんく♂さんは不在)

監督と話した結果…

•好きな人(中島くん)を気にしてしまう主人公
•中島くんを好きになっちゃっている主人公
•中島くんに嫉妬する主人公
•中島くんとの悩む主人公
•突然の告白
•好きを素直に認められない主人公
…to be continued

みたいな感じで構成を組み直し、改めて原稿を書き直します。

私、今回ご一緒させて頂いている河谷監督、本当に大好きで。笑笑
恋愛がテーマなこともあって、打ち合わせも楽しい雰囲気でできたのもあったんですが、監督と話していると、シーンの妄想がかなり広がっていくのがわかって。やっぱり作品づくりは、誰かと作るのは、創作は楽しいなって、何というか初心に帰れたというか…。

たくさんたくさん話したし、
「映像って、面白いよね。正解がないからね」ってふと言ってくれた言葉は何だか自分のお守りのような言葉になっています。

話を戻しますが、原稿を書き直すと、つんく♂さんに提出。これを何度も何度も繰り返します。

流れ的には下記のイメージです。

1.私が原稿を書く
2.つんく♂さん&監督チェック
3.つんく♂さんフィードバックをもとに監督、久保プロデューサーと本打ち(脚本の打ち合わせ)
4.本打ちをもとに原稿を修正

「うわ…めっちゃ大変、、!」と思った方もいるかもですが、私にとっては書くのも考えるのも、打ち合わせも本当にどれも楽しかった!!

次につんく♂さんから来た指摘は主に「説明しすぎ」ということでした。

つんく♂さん:おおむねなことで、これを読んで感じたのはセリフにしなくてもカメラワークで説明になる箇所はそうしたいと思った点。まだ漫画っぽいところもあるかなとは思ったけど。

俺の総論としては、漫画チックでなく、リアリティがあって、30分の映画をどう扱うか。という点だと思います。

ここでまた、私は自分が書き手(脚本家)として、何もかも説明しすぎだったな…ということに気付きます。この作品は恋する女の子の心の模様(ドキドキバクバク)を閉じ込めて、それが伝わるのが一番大事。だから、大事なのはセリフで説明することや物語ではないのです。あくまでも女の子のドキドキバクバクなのです。その瞬間なのです。(まぁ、脚本家なので、100%物語が大事じゃないと言うのはアレなんですが…)
ここでつんく♂さんがずっと言ってたことをしっかり理解するわけです。「そういうことか」と腑に落ちます。

改めて、ここで監督とも話したりして、
「逆に全くしゃべらない子で描いてみるのはどうか?」とか、「心の声だけで進めちゃうのは?」とか、まぁ、本当にいろいろ話して、話してたら何だかわからなくなってしまったりして。
まぁ、それ自体も楽しかったんですが、そこで話して生まれた案が「ムリ!」しか言えない女の子ということにしてみるのはどうか?というアイデアでした。

つんく♂さんに言われた「自分にしか書けないものを見つけなさい」

一度だけ、つんく♂さんと直接ZOOMでミーティングする機会があって、その時に「セリフは技術的なことだからやっていれば書けるようにけど、それだと誰が書いても同じだよ。あかりにしか書けないものを見つけないといけないよ」というようなことを言われたんです。

だから、私にとっては今回、いかにセリフを使わずに脚本を作るかというのが課題になっていたんです。

なので私は自分自身で

•映像で伝わることはセリフにしない(伝える方法をなるべく考えて入れ込む!)
•恋する女の子をとにかく可愛く(仕草や行動を詰め込む!!)

この2つを課題にしようと改めて決めました。

ただ、なるべく説明を減らしていく中で、ほぼ「ムリ!」しか出てこない脚本を作るのはかなり挑戦でもありました。脚本を書いては「あれ…?これは説明しすぎてない…?」と毎回毎回気にするようになりました。(ビバ!成長!!笑)
ドラマとか見ていても、「バイバイ」って言って振り替えったら、それはもうその人のことが好きってことだよな、これ…とか、そんなことも思うようになって。

自分のスキルのなさに悔しく思うこともありましたが、まぁ、それは受け止めて前に進むしかないので、ちゃんと学びとして受け取って、とにかく今の自分に少しでも反映させよう。という心意気で日々修正を繰り返していきました。

すると次は本当にセリフが「無理!」しかない状態になり、あれはあれで面白かったと思うし、監督共々私も気に入ってはいたのですが、今度は逆に物語のリアル感が薄くなってしまって、、!
そしたら、まさにその辺りを客観的につんく♂さんからダメ出しされました。

その時のやりとりがこちら!

つんく♂:まず「むり」をテーマに仕上げてきたけど、「無理」の呪縛にかかってるかな。

前半の中島の制服をぎゅっとする辺りまではかなり切なくてよい。そこまでに出てくる紗希(※主人公の名前ね!)は「むり」ではなく、「ふん」「なにさ」みたいな言葉でもいいかと思った。あえて超ボソッと心の声で「むり」を象徴的な言葉にしてもギリいけるかなと思います。

そのあと、中島(※主人公の好きな人)が紗希を呼び出すけど、まあ、恋愛なんでそんな感じの呼び出しもありやろうけど、最初の告白とか、男の方ももじもじしまくって、好きっていうどころか、いっしょに居る時間をどう引っ張るか、 「空気読んでくれ」感ふくめて、相当フニャフニャすると思うんよ。なよなよでなく。

たとえば中島が超ヤンキーとしても、13、14歳くらいのときって、告白とか男の方が精神ガキやし、なかなかそう簡単に出来なかったり、缶コーヒー手渡すのが精一杯やったり、兄弟の話して終わったり。でも、紗希はそれだけで、中島の気持ち、察しないかな。そんなんがあって、次も呼び出しをくらうのか、偶然どっかで出会うのか。

ただ男の気合いを表現するなら、塾の出待ちとか、友達と帰ってるところを待ち伏せて、「ちょっとええ?」みたいに友達にもバレてもええから、2人になりたい、みたいな流れで、ようやく「ごめんな、みんなの前で。。。」とかあって、無言の2人の時間もあって、口火を切って「付き合いたい」って言って。

心の中のokを「むり」と言ってうしろずさる。

ポイントは「むり」の使い方でコントっぽくもなる。途中の、つきあうってなに?以降の説明もし始めると、やすいドラマみたいになる。みんな初恋経験者なので、その辺はいちいち言わなくてもわかるのではないかなと。

私:なるほどです!

つんく♂さん:でも「むり」にしばられなくってもいいのかもとは思っています。

私:『好きだけど…素直に認められない、だけど好き』の乙女心をリアルに見せるのがメインで、今はちょっと「ムリ」がメインになりすぎてるかな?っていう感じですよね?

つんく♂さん:そうかも。ただ、あとは監督のニュアンスも聞きつつ

私:了解です。監督と相談しつつ、再考してみます!ありがとうございます!

※ちなみにこれ、第4稿とかのやり取りなので、シーンの内容は結構変わってたりします
※長いので一部抜粋してたりするし、前後の流れがあるので、そこを理解しつつ読んでもらえるとうれしい!!

ダメ出しとは全然関係ないけど「ムリの呪縛」って、つんく♂さんの歌できそうだな…曲ありそうだな…とか思いつつ。笑

ここでもやっぱり大事なのは“リアリティー”なんです。あくまでも描くのはそういうこと(ムリしか言わないということではなく)、女の子のドキドキバクバクなのです。(二度目😂😂!!)ということ。

今までのダメ出しから、乙女心ばかり考えていたら、今度は男側のシーンにリアルさが欠けてしまいました。これも反省でした。
このつんく♂さんのダメ出しを元に監督と再度話し合って、ああだこうだ言いながら再び作品を構築していきます。(ほんとにね、脚本制作はこの繰り返し!!)

この辺りで確か、キャストの子たちと顔合わせもして、中学生の恋愛のリアルも聞きつつ、その温度感を取り入れたりして、修正を重ねていきます。

ここら辺まで来ると、自分でもよくわかんなくなってくるので、なるべく頭をクリアにして読み返すのですが、本当によくわからなくなってくるんですよね。(笑)
でも、監督や久保プロデューサーと話す度に「ああがいいんじゃないか」とか「こっちは?」とか模索できるのは楽しかったです。

つんく♂さんのダメ出しに対しても、基本的に「え…?」ってなることはなくて。それこそずっと作品のこと考えているから、もはやクリアな頭で読み返せなくなってる自分が居て、自分では気付けない部分や引っかかった部分を言ってくれるので、毎回、つんく♂さんのダメ出しに関しては「確かに」って思うことが多いです。

まぁ、その分、自分で気付けなかった自分のダメダメさとかも身に染みますが、作品は一人では作れないって私は思っているので、そこは大いに甘えて(笑)、作っていきました。

つんく♂さんは日常の“萌え”を絶対に見逃さない


今回、LINEグループでやり取りをしていて、監督とのやり取りも基本的にはそこで行っていました。

で、鎌倉のお土産(キーホルダー)が出てくるシーンがあって、ある時、打ち合わせでどんなキーホルダー?鎌倉のキーホルダーってなんだろ…?大仏…??みたいな話をしていたこともあって、「私はこんなキーホルダーをイメージしています!どうでしょう?」という画像を監督に送ったんです。

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本当に他愛もないやり取りなんですが、
これを見たつんく♂さんがまさかのツッコミを入れてきて下さいます。笑

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このやり取りおもろいから、ぜひ作品に入れてみたら??という、つんく♂さんからの提案で。(笑)

誰がそんなこと考えると思います😂??(笑)

本当に笑ってしまいましたが、このちょっとの“萌えポイント”やおもしろさを見逃さないつんく♂さんがさすがすぎて…。いやぁ、本当に抜かり無い。

でも、きっとこうやって日常の中にはたくさんのヒントがあるんだなぁとすごく思ったし、つんく♂さんから学びましたね。自分もそういうことに敏感になって創作していけば、今よりも日常も鮮やかになりそうな!とも思って、最近は女子高生がキャッキャッと歩いていると、ついガン見してしまうようになりました。笑

さて、この監督とのやり取りが作品に反映されているのかどうかは、ぜひ完全品を見て確認してみて下さい☺️!

ギリギリまでの試行錯誤がきれいな花を咲かせる


つんく♂さんの元で作品を作ってみて学んだことは、作品にはいろんな可能性があるということです。

まずはAパターンで作品を作ってみる。作っていく過程で、Bが浮かんでくる。Bパターンを作ってみる。結果的にAのがよかったとなったら、Aパターン。もしくは、AとBをいいとこどりした、Cパターンを作ってみる。

そんな感じで、作品も何度も何度も作品を育て直す。種を蒔いては水をやる。そんな作業を繰り返して、何度も何度も修正したり、推敲を重ねる。きっとね、そこで一番大事なのはそれを楽しむこと。それこそが、“創作の楽しさ”なのかなって、私は思うんです。

どんなに期限が迫っても、ギリギリまできれいな花が咲く可能性があるのなら、それをしっかり吟味する、その可能性もちゃんと検討する、そういうのってすごく大事だなって、昨年からつんく♂さんと一緒に作品を作る中で思いました。
だから今回もある程度固まっても、こっちのパターンも思い付いたんで一回書いてみます!とかやったりしてみて、結果的に採用になることはほとんどなかったけど、遊園地のいろんなアトラクションを乗ったような感覚があって、いろんなパターンをやりちぎった結果、現段階の作品になったなって思っています。(まだ決定稿ではないけど!)

今回の記事で何を言いたかったかというと、やっぱり同じ時代に生きている人で、自分より凄い人から学ぶ機会って本当に貴重だなっていうこと。きっと脚本家として仕事をしていけば、これから先もいろんな人に出会うけれど、こんな風に“つんく♂さん”という誰が聞いても名前を知っているような人から直接アドバイスをもらえる機会とか学べる機会ってやっぱり早々ないと思うんだ。
それこそ、オンラインサロンという文化がまだない時代はこんなの有り得なかったことで。
今の時代だからこそ、つんく♂さんともやり取りできてるし、同じ時代に生まれていなければ、直接学ぶ機会もなかったわけで。

オンラインサロンってもの自体、まだまだ謎めいているところもたくさんあるだろうけど、勇気を出して参加したり、勇気を出して手を挙げた先にはやっぱり今までの自分とは違う未来が待ってるよなって改めて思って。

私だって、未だにつんく♂さんと作品づくりしたり、関わっていることが不思議で仕方ないというか、どこか夢のような気がしてしまう時もたまにある。だけど、一年前の自分よりと今、この作品を書き始めた時と今では絶対違う自分だと思うんだ。作品を書き進めていく中でも、小さな学びが少しずつあって、それが積み木のように積まれていって、経験という名の財産になっていく感じがある。
あとね、つんく♂さんや監督からのひとつひとつの言葉は私への贈り物であり、プレゼントだと思ってる。これからの脚本家・深月あかりの未来をいつか支えてくれる言葉たちをたくさんもらっている。それはいつか絶対の自分の支えになるし、お守りになるって思うんだ。だから、つんく♂さんや監督からもらった言葉は本当に宝物だし、心の宝箱にとても大切にしまっています。

今回、そういうことをそんな宝箱をしまいがちな私が記事を公開したのは、これも小さな種がきれいな花に咲くかどうかの模索です。シンプルにつんく♂さんの役に立ちたいっていうのもあるけど、今回の作品をやりちぎりたい!そうするには?って考えた時に小さいことだけど、それこそ、これもつんく♂さんの言っていた、私にしかできないことのひとつなんじゃないかと思って。
私はどうせ書かずにはいられないというか、どっちにしろこういう記録しておきたい出来事はnoteに書き溜めていっているので(今でいえばこちらのマガジン)、この裏側もせっかくだからエンタメの一部としてお届けできればなぁと思って書きました。

裏側ってなんかドキドキするし。裏側を知ると2倍作品を楽しめるし!

あとは、つんく♂さんのLINEのアイコンって、きっとみんな見てみたいと思うから。(笑)

つんく♂さんが同じ時代にいらっしゃって、学べる奇跡の尊さといったら、もう本当にすごいよ。令和万歳!この時代に生まれてよかったって、本当にそう思う(^-^)!人生捨てたもんじゃない!

私はつんく♂さんのサロンで人生が変わった人の一人なので、そのことは今回みたいにこれからも積極的に(?)発信していきたいなと思っています!

つんく♂さんのオンラインサロンはこちら!

※入会したからと言ってLINEできるとか即やり取りできるとかそういうわけではないので、まずはサロンページでを見てみてね!

中2映画プロジェクトのTwitterはこちら!

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