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調理動作に必要な立位の評価
脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco
フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。
脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪
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《はじめに》
基本動作の一つである立位の評価。
実は、立位の評価は一つではありません。
歩行に繋げる立位、着座のための立位、洗顔するための立位、調理のための立位それぞれに着目する点は異なり、リハビリ内容も変わってきます。
今回は、退院後自宅での家事動作も視野に入れた調理動作に必要な立位の評価をお伝えします。
《調理動作を評価する前に》
臥位から基本動作を獲得して、起き上がり、移動動作を獲得し、セルフケア(自分の身の回りのこと)をするようになります。
そこから退院に向けてステップアップして、家事(他人の世話)をしていきます。
生活として必要な動作の一つが調理動作になります。
調理動作を評価する方は…
・立位保持(直立立位・右の荷重、左の荷重ができる)
・移動(独歩、杖を持たずに両手操作がある程度できる)
この2つを獲得できている患者様を想定しています。
《調理動作に必要な姿勢》
立位において大切なのは…
◆調理動作は前方へのリーチ操作‼️
重心移動は上方ではなく前方でしかも手元を見て操作を行います
立位は重心を支持基底面に留めておくと安定しますが、上肢操作は前屈み、つまり重心が前方移動します。
実際麻痺のある患者さんは麻痺側上肢を前方に出したときに重心が後方になる傾向があります。
麻痺側が前方へ倒れこまずに、重心を後方に移動し重心を少し下げることが必要です。
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そのためには…
◆股関節戦略(ヒップストラテジー)
◆非麻痺側のパワーが必要
バランスを制御するだけのヒップストラテジーではなく、ここで操作するための安定性が必要です。
→一番大事なのは足趾の随意運動
後方重心移動で足趾が上がってきそうなイメージがありますが、股関節は屈曲している状態で荷重は足趾にかかっていて、そこで上肢を操作します。
上肢は随意運動、足趾の屈曲も随意運動です。
![スクリーンショット 2021-02-26 14.22.36](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46465601/picture_pc_8576854c3ff482b6d5b058f01148e65c.png?width=1200)
よくみる問題点は…
麻痺側の股関節を引いて回旋して、バックニーになってしまいます
→力が入らず食材を切るのが難しくなってしまいます
《立位での前方重心の評価のポイントは?》
◆靴が履ける?
◆toe offで蹴り出せる?(速度を出せる歩行できるかどうか?)
足趾を使えなければ荷重ができません
つまり…
非麻痺側に頼るため不安定になり腰が引けてきます💦
①立位の評価
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全国の悩んでいるセラピストに届くように、臨床のヒントとなり患者さんがよくなるように、心を込めて書いています。応援よろしくお願いいたします❣️