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リハビリ内容を病棟に反映させるために

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

皆さんこんにちは!!
フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床研究会メンバーとともに活動するyuccoです。

日々たくさんのセミナーが展開されており、脳外臨床大学校オンラインサロンだけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートを書いています♪

名称未設定のアートワーク 3

《はじめに》

患者さまの『できるADL』と『しているADL』は一緒ですか?
リハビリ室でやっていることをどうやって看護師さんにお願いしたら良いのでしょうか。
マンパワーが足りない、看護師がやってくれないという現状があるのではないでしょうか。
実際なぜ、病棟生活で『しているADL』として使えていないのでしょうか。
セラピストととして、患者さまの何を評価し、どう病棟に繋げていくのかを共有したいと思います。

明日からのリハビリの目標も、捉え方も、しているADLの認識も変わると思います。

《セラピストと看護師の役割とは?》

今日から患者さんの食事動作、ポジショニングの設定はこうしてくださいと看護師に伝えます。

《問題点》

①そのポジションになっていない、やってくれない
②実際時間がかかる、できないと看護師からフィードバックをもらう

どのように解消したのでしょうか?
まずはそれぞれの仕事の役割から理解しましょう!

《セラピストの役割》

セラピストの役割は、いかに患者さまを全人間的復権できるようにしていくかです。
精神的、身体的、経済的、社会的にフルリカバリーを目指します。
ゴール設定は生活が一人で行えるために、病棟生活をみます。

しかし、評価は身体症状を評価していることが多いですよね。
なぜ動かないのか、アプローチも身体症状に対して行っていることが大半です。この身体機能がうまくいけば病棟A D Lができると思っています。これはI C I D Hの考え方です。
アプローチしているのは身体機能身体機能の向上を病棟に反映させることを看護師に依頼していませんか?
やってくれない、やり方が間違っているってなっていると言いますが、ここは看護師さんの仕事ではありません!!
反映化させることこそセラピストの仕事!!
看護師さんの仕事はリハビリの手伝いをするわけではありません。

《看護師の役割》

看護師の役割は、医療チームの一員として患者や病気のケアを行うことです。点滴やガーゼの交換などドクターの仕事を助け、病気に対する医療行為を助けることが一番の目的です。

《病棟へ反映化するためにセラピストが気づくこと》

反映化させることを看護師に頼っているってことに気づけるか!!
セラピストから看護師へ仕事を受けおろすという考えはやめましょう。

まず生活ができていない理由を評価していますか?
何をプラスするとできるのかを評価することが大事です。
評価になると急に評価チャートに変わっってしまうことが多く、例えばFIMとかで点数化していますよね。

なぜできていないのか、身体症状を評価して、身体症状の治療をしてここで止まっていることが問題です。
毎回病棟に自分でおろしてやってみてできるか、それを『しているADL』になっているかまでもっていくことがセラピストの仕事です。そして『しているADL』を看護師さんに継続してもらうのです。
セラピスト自身が反映化していないことが問題です。

《リハビリとは?》

何を持ってリハビリだと思っていますか?
リハビリ室に入って出るまでではないです。
本来は生活環境を見て、どうすれば生活が変わるか、一人でできるかを全てすることをリハビリといいます。

反映化させる、習慣化させるにはどうしたら良いか、習慣化するためにサポートする必要があります。
そこを看護師さんに任せにしていることは、違います。

看護師さんがやってくれない、ポジショニングが間違っているとは言わないでください、そこはセラピストがやることです!!

トイレ行けた、次はトイレに行くときにリハビリ室に声をかけてもらいましょう、その時間帯に一緒にトイレに行って、その時の問題点を探して、トイレに軽介助、見守りで行けるまで練習するのがセラピストの仕事です。

《しているADLになるまでのプロセスとは?》


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