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右手と左手の役割と機能の違い〜麻痺の患者さんの治療を変えているか〜

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

皆さんこんにちは!!
フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床研究会メンバーとともに活動するyuccoです。

日々たくさんのセミナーが展開されており、脳外臨床大学校オンラインサロンだけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートを書いています♪

名称未設定のアートワーク 3

《はじめに》

右手と左手の麻痺の患者さんで治療展開を変えていますか?
片方の脳が障害されることにより、反対側の身体の問題が出てきます。

利き手交換練習をしましょうと言いますが、
左脳障害(右手)と右脳障害(左手)という概念で治療展開変えていますか?
利き手である右手に運動麻痺がある場合、左手で書字練習や食事動作練習をすることが利き手交換練習なのでしょうか?右手と左手の役割と機能を理解したアプローチを考えていきたいと思います。

《手の機能(操作側と把持側)》

リハビリでリーチ、把持、ピンチの練習など手を使う練習はよくしていると思います。ゴールは再び適した状態になって欲しい!!

ポイントは右手と左手両方同じ動きですか?
下肢は両方同じ動きです、立脚期と遊脚期がシステムとしてなっています。
ペットボトルの右手のリーチと左手のリーチは一緒ですか?
左手はボトルを持って、右手は蓋を開けようとするリーチであり全く別の動きです!左手と右手の動きは違います。把持と操作は別!!

《利き手交換の考え方》

操作するものの大半が利き手、把持するのが左手。
利き手交換で操作側を重視しがちだが、左手でも操作は慣れでできます。
把持が使えないのはとても問題!!
薬開けると時、把持使えないと口を使います。
日常生活では把持なく生活するのは難しい、把持をいかにうまく作れるか。

ご飯食べる時はお箸の先端を見ています、つまり操作側を見ています。
操作側は視覚代償されるから感覚なくても大丈夫、把持側はほぼ視覚を使いません。
持っているお茶碗を見たままだと距離感難しいですし、口の開け方、運ぶ位置、タイミングがうまくいきいません。

把持には体性感覚が重要です。
操作側は随意運動の評価が必要です。練習なんかしなくても使えます。右手怪我したら自然に左手を使います。ものを使うためには支持側が必要です。

《利き手交換の練習》

利き手交換の練習をするときに何をしますか?
左手で字を描く練習が必要ですか?

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