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屋外に必要な要素とは?

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪


《はじめに》

リハビリの目標設定として、社会復帰や自宅復帰を考える時、家から目的地にいくためには移動をしなければなりません。
移動において大切なことは何か?をお伝えします。

《移動するとは?》

歩行は最短距離の移動です。
10分間でどれだけ歩けるかがポイントです。

自宅での歩行はだいたい8m(平行棒2往復程度)です。
家の中で直線を歩く距離は3mくらいです。
それ以外は方向転換があります。
8m歩くために10-15回くらい方向転換をします。
日本の家屋は入り組んでいて直線が少ないです。

CPGは3m以内(2歩目くらい!?)で発火しないといけません。
自宅復帰ではもう3歩目くらいには方向転換するので、随意歩行に切り替わります。自宅ではいかに随意的に歩行できるかが大事になります。
立脚相をしっかり使って、いかに遊脚相のコントロールをうまくして方向転換できるかが大事です。

《屋外歩行》

駅から自宅の道、どれくらい方向転換しますか?
10分間歩く、これも方向転換するのは10回くらいです。
家で8m歩くことと、家から駅まで歩くことは同じくらいの方向転換です。

屋外ではCPGと言われる直線歩行はパターンやリズムが大事です。
歩行は移動です。
目的地に行くことです。
目的地に行くためにどれだけ早く着きますか?
CPGを働かせてスピードを上げれるかが大事です。

10分間にどれだけ歩けますか??
10分間に100m歩けたら、その人の生活範囲は半径100mです。
私たちは、10分間に600-800歩けるから、生活歩行区域が600mとなります。
みなさん、家から100mでコンビニ行けますか?

私たちはどれくらいの生活圏内に住んでいますか?
家から半径何kmくらいですか?
だいたい半径15kmです。
生活区域を広げるための移動手段の獲得が必要になってきます。
屋外を歩けるかどうか、スピードも大事ですが、生活区域を広げる移動手段の獲得が大事です。
電動車椅子がおすすめです。

《脳を使える歩行とは?》

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