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触診時に筋緊張が上がると筋収縮の違いとは?

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪

《はじめに》

触診時に、筋緊張の亢進なのか、筋収縮なのかをどう判断しているかをお伝えします。

運動麻痺、上位運動ニューロンの障害で筋緊張の問題と筋収縮の問題が起こります。
リハビリをしていく中で、筋緊張の亢進なのか、筋収縮なのかを見極めていく必要があります。

《筋収縮と筋緊張》

運動麻痺の患者さんがいて、皮質脊髄路を働かせていきたいです。
筋肉を収縮するためには筋肉の張力を上げないといけません。
ダランとした状態よりも、張った状態で筋収縮する方が良いです。
筋肉を収縮するのはα運動ニューロンがしています。
その受容体がγ運動ニューロンが調整する筋緊張としての収縮なのか、皮質脊髄路がしてくるα運動ニューロンが働く起始と停止が近づく求心性の筋収縮なのかの違いです。

《筋緊張とは》

① 筋緊張は2種類あります。
姿勢筋緊張:重心が上がること、重力に対して引き上げる張力の問題です。
張力が上がらないと重心は上がりません。
伸長反射異常;伸ばされた時に起こります。

その他には、電気を放散することによって筋収縮が起こり、筋緊張が上がります。
●共同運動:手を上げようと思った時に違うところを上げています
●連合反応:あげようと思った時に反対側が上がってきます

正常の反応として、肘を曲げて上腕二頭筋を収縮させたるために、手を持った時に筋緊張が上がるかどうか(=患者さんの重心が上がるかどうか)をみないといけません。
持った時に、ここで張力が上がらないと筋収縮は起こりません。

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手を持った時に姿勢が上がってくるかどうか!
これを捉えられるかがポイントです。
筋肉を収縮させるための準備をする高緊張状態な状態です。

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