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大ヒットドラマの再放送に想う

皆さん、ご欄になっていましたか?「愛していると言ってくれ」の再放送。

このドラマをリアルタイムで見ていた頃から自分がもう25年も年齢を重ねてしまったことに落胆し、登場人物が当たり前のように喫煙していることに苦笑し、携帯のない時代を懐かしみ、そして、当時と同様にトヨエツの大きな手に魅了され、私も再放送のオンエアを毎週楽しみに全話を堪能しました。もう忘れてしまっていたエピソードも多く、晃次が声を出して紘子の名前を叫んだ時は、そのシーンを完全に忘れていたので心底驚愕してしまいましたよ。オイオイ…。

いつか手が大きくて背の高い、クールな雰囲気の男性とお近づきになりたい!と切望していた女子(当時)のひとりだったので、友人と行った海外旅行先のイタリアでさえ、移動中の長距離列車の中でトヨエツの手について延々と話していたっけ。バッカだなぁ…。

ところで、私のようにこのドラマにノスタルジーを感じている人や、初めて観た人がこのドラマをどう感じているのか知りたくて、ネットで調べる中、にらさわ あきこさんのコラムを見つけました。にらさわさんは、プロフィールによると美容や恋愛関連の記事を書いていらっしゃるそうで、そのコラムでもドラマで感じたトヨエツの魅力から、女性が男性に惹かれることについて考察されていました。

その中で、トヨエツ演じる晃次の包容力について触れ、主人公のふたりが離れている時に使うFAXでのコミュニケーションについて、『晃次が紘子から送られてきた長文のFAXをきちんと読む』ことについて感心し、それを包容力があるとしています。そしてそれは、『自分が言いたいことよりも相手が言ってほしいことを考える思考回路になっている現代の私たちには、新鮮でした』とも。

えーっ!『自分が言いたいことよりも相手が言ってほしいことを考える思考回路』って何??もう、ドラマの感想よりもトヨエツの魅力よりも、その「現代の思考回路」が気になって、気になって。

そりゃ、恋愛中は自分の思いを相手に直接話すのは照れ臭くなる時はあるけど、文字にすると素直になれるって時があるじゃん。特にこのドラマでは直接話ができないから、コミュニケーション手段は手紙やメモ、FAXになるわけですが、今はLINEがその代わりなだけでしょ?違うの?

どんな手段であれ、相手に自分の思いをわかってもらうためのコミュニケーションって、とても大事だと思うんだけど、相手が言ってほしいことを “忖度” しながら、お互い傷つかないようにコミュニケーションすることが、現代の恋愛には大切なのかな?相手に好かれようとばかり考えて、自分の行動を制約して苦しくなっちゃうような恋愛をする人が多いのかな?紘子が好きなんだから(興味あるから)、晃次が長文のFAXを読むのは当然と考えるのは、もう限りなく単純でクラシックなのでしょうか?

自分では当たり前と思っていることが、年代によってとらえ方が違うのはよくある話。なんだけど、25年前のドラマのラブストーリーで当たり前だったことを新鮮に感じる人が教えてくれた「現代の思考回路」に感じる、この複雑な感情って、何だろうね。













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