本当に応援してくれる人は、お金をくれる

自治体保健師をやっていた頃、私は母子保健分野を担当していました。
当時新卒で22歳、もちろん子育て経験ナシ。
それでも一人前に専門家として、子育て中のママたちの育児相談にのらなくてはいけませんでした。

特に研修もあるわけではないので、相談にのるための知識補充は、基本的に自己学習。(とはいえみんな超絶勉強して、仕事ですごい数の子供を見ていくので、子育てしたことないだろ!って感じの若い保健師のことも信頼してほしい)育児書を読んだりも、もちろんしていたのですが、中でも1番効率的だったのは、先輩保健師がママの相談に乗っているのを盗み聞きすることでした。

先輩保健師の話を聞いていると、相談されることのパターンや傾向が見えて知識になったし、時にはママの勇気になるような、グッとくる声かけもあって。
たくさんパクらせていただきました(笑)

その中の1つが、タイトルにもなっているこれ。
「本当に応援してくれる人は、お金をくれる」

子育て中って、ママも慣れない中いろいろ情報収集して一生懸命考えながら日々頑張っているのに、ろくに子育てに参加しないパパに限って文句をつけてきたり、お姑さんのプレッシャーに押しつぶされそうになったり、ということが往々にしてあるんですよね。
そんな外野からのヤジに苦しむママ向けて、先輩保健師が言っていた言葉です。

本当に応援してくれる人は、お金をくれる。
口だけ出してくる人は、ただ言いたいだけ。
そんな人は無視しなさい。
日頃から赤ちゃんのことを一番見て一番考えているのはママなんだから。

初めて聞いたとき、私ママじゃないけど勇気づけられてジーンと来て、今でもこの言葉は使わせてもらっています。


そして、フリーランスで仕事するようになって、改めて思うんです。
「本当に応援してくれる人は、お金をくれる」これはマジ!!!
いくら表面上で愛想よく「ありがとう」なんて言っても、委託先をコマとしか思っていない人は、やっぱり全然お金をくれません。でもまあしょうがないかと思って仕事を受けていたら、いざというとき簡単に見捨ててきます。コロナ禍で改めて実感しました。

そんな中、緊急事態宣言が出てすぐ、取引先の社長から電話がありました。
生活は大丈夫かと心配してくれて「いまやっているプロジェクトは君にかかっているからボーナス」と理由を付けて、お金を振り込んでくれました。額面以上に、この人はこの会社は、本気で私に期待してくれていると分かってすごく嬉しかったし、その気持ちに答えたいと思いました。公務員時代は気づかなかった。お金をもらうことってこんなにうれしいんですね、、

私もたくさんお金を稼いで、この嬉しい気持ちをみんなに分けられる人になりたいです。今ちょっと夢とか分からなくなってるけど、これはぼんやり野望です。

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