週3レシピ本を通して伝えたい、これからの時代の「ふつうのごはん」
本日、初書籍『週3レシピ 家ごはんはこれくらいがちょうどいい。』が実業之日本社より発売されました!
この本ができるまでと、こだわったポイントについてはすでに書いてので、この本に込めた願いについてちょっと書き残しておきたいと思います。
そもそもは新生活を機に自炊をはじめる人たちに届いたらいいなと思い、春に出版しました。そして今年に入って、誰しもが全く予想しなかったコロナの展開。家にいる時間が増えた方々も多いはずです。今こそが、自炊を初めてみるタイミングなのでは、と私は思っています。
今まで料理はパートナーに任せていた方も、やってみたら意外と楽しいじゃん!と思うかもしれません。子供には料理なんてまだ早いと思っていた親御さんも、任せてみたら案外いい働きっぷりを見せてくれるかもしれません。私はそうして親に褒め育てされ、今に至りました。
この本では、食材使い切りを大きなテーマにしています。料理しようと張り切って買った食材が使いきれず、しわしわになって捨てた悲しい気持ちにさよならしましょう。「残り物テトリス」が全部クリアできた快感は、たまりませんよ。そのほかにも、熱いものは熱く、冷たいものは冷たく食べられるように作る順番を指定したり、ほかの料理家の方のレシピが掲載されたりなど、今までのレシピ本にはない構成になっています。この本は8割がレシピですが、いちばん届けたいのは「自炊がある生活」の豊かさです。
大げさに言うのであれば、この本はこれからの時代の「ふつうのごはん」を提案するつもりで書きました。食材をシンプルに使って、最小限の手間をかけて、そこそこおいしい料理。ガツンとくるおいしさはないけれど、食べおわったあとにほっとするような、家で食べるべき(外では値段がつけられない)「ふつうのごはん」です。まさに有賀さんが帯に書いてくださった「きどらない、りきまない、ここちよい」がテーマになっています。
いわゆるおもてなし料理ではないですが、「ふつうのごはん」は外食でも中食でも食べられないので、友達を呼んで食べてもらったら喜んでもらえると思います。友達が目の前で作ってくれたのなら、ちょっと不器用な仕上がりでも、愛らしくてうれしいに決まっています。
年齢性別関係なく、自分の腹を楽しく満たせる技術はあって損しません。自分の料理がなんだかんだいちばんおいしいな、と思えればどこでも生きていけると思います。それから、おふくろの味にこだわるのではなく、お父さんの味でも、子供の味でも良いと思うのです。誰かが作るべきものではなく、作りたい・作れる人が作る。そういう世の中になっていったらいいなと願いを込めて制作しました。本屋さんで見つけたら、手に取ってみてくださいね。
写真:土田 凌
お知らせ①
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お知らせ②
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お知らせ③
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