横で眠る人を知りたいけど理解しようとは思わない
眠い。いつもに増して眠い。
ついつい毎日一緒にいてしまうようになった。そのうち誰かにバレるだろうなと思いつつも、会いたい気持ちが勝ってしまい、どんなに疲れていても、しんどくても、一緒に過ごしたいって思う。
久々に、この人といても無理しないと感じる相手に出会った。
他人だから、これまで生きてきた環境が違うから、お互いある程度の気遣いが必要だってのが人間関係なのだろうけど、この人とはあんまりない。何も押し付けてこないし、無理に理解しようとしてこないからだろうなと思う。「そうなんだ」って言うことが増えた気がする。
知りたいと理解したいは別物である。
この人のこと知りたいとは思うけど、理解しようとは思わない。それはきっと私たちがあまりにも違うから。バックグラウンドも、生まれ育った土地も、生きてきた環境も、仕事も、関わる人も、違いすぎていて、なのになんでかこんなにも話していて楽だし、落ち着く。そこに理解はいらないんだなと思う。
私は人が横にいると眠れない。
こんな感じだけど、五感にかかわる刺激に対して超繊細で超敏感なのだ。同じベッドで人が寝返り打っただけですぐ目覚める。ましてやイビキをかかれたら最悪である。同じベッドでなくとも、同じ部屋ですらちょっと無理。大好きな猫も犬も一緒に寝るのは朝まで寝れない覚悟を持ってである。
そんな私が、昨晩はこの人と朝まで寝ていた。ずっと熟睡ではないけど、結構寝れていた。抱きあった状態で寝るとか普通だとありえないのに、数時間は抱き合ったその状態で寝ていた。もう何年もこんなことできてなかったのに。
たまにグフってなる音で起きたけど、スヤスヤと横で眠る人を見て、自分も眠くなって眠りに落ちるを繰り返せた。
ずっとできなくなってたことができた自分にちょっと驚いた。どうしてこの人とはできたのか、不思議。
てっきり爆睡してたと思っていた相手から、自分の寝顔を見ていたと言われてちょっと恥ずかしかった。気づいてなかったなら、やっぱり私は寝ていたんだなと思う。一緒に眠れる相手に会えて嬉しいなと思うのであった。
でも眠いものは眠い。ご飯を食べて少し昼寝しよう。