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シミの数は若い時にそれだけ遊んだ証拠

アメリカでインターンをしていた時にそこのスタッフの人に言われた言葉。

彼女は赤毛ではないが、赤と金の間のような色のちぢれ毛にモスグリーンの眼をした、ムーミン谷にでも居そうな人だった。服装もアーミッシュとかヒッピーとかそんな感じだった。

ある日のランチで彼女が

「見て、ココ。大きなシミがまた一つできた。いいでしょ。私ね、シミがたくさんあることが誇りなのよ。若い時に全力で遊んだ感じが全部出てる。後悔しないで遊んだ証拠。だからおばあちゃんになったらシミだらけの人って大好き。」

私が日本が合わない理由の一つ。それはやたらと白い肌、シミのない顔、それが美しいとされること。美しさならまだしも良いとされてる感じ。CMも女優も世間も美白を求める。いや、我ら黄色人種だから。本来の色と違うからね。作られたものであって美しくはないと思うのです。

私は彼女の言葉を聞いてものすごく楽になった。それまでもほとんど日焼け止めなんか使ってなかったけど、それを機にやめた。日焼け止めに金を使うことは、私には意味をなさない。焼いて、焼きまくって、好きな小麦色の肌になって、将来大きなシミになればいいって思うようになった。

拠点がアジアになったら、色が白いと言われるようになり、それが嫌で積極的に紫外線を浴びる。自然な褐色の肌。見事な現地化に成功した。

なぜ年末にこんな話かというと、来年の目標だから。褐色の肌。化粧はしない(眉毛は描く)。これは自分が好きだった頃の自分、自分らしく生きていた頃の自分に戻る。国籍不明のアジア人。ボーダーレス。

美よりも「らしさ」。汚くても醜くてもいい。泥だらけの方が生きてる感じするし。めざせ、野生。

さ、掃除。そして買い物。指差し会話帳をどこかで安く買いたい年末。

ではでは、よいお年を。