子どもに厳しい環境や苦労は必要か
前回のnoteで取り上げたネットニュースを見て、子育てに関して思うところがあったので、今回はそれについて書いていきたいと思います。
数年前から、エッセイを読むようになったり、フリーランス起業について考えるようになったりして思ったのですが、厳しい環境で生活してきた人や、人一倍の苦労をしてきた人のパワーってすごくないですか。
これは私の主観であって、データに基づくものではありません。
でも、世の中で大きな成果を上げている人のサクセスストーリーの中に、並々ならぬ苦労経験を頻繁に見かけるように思うのです。
ネットニュースをきっかけに、この思いについて自分のなかで考えを深めてみました。
苦労がバネになる理由について考えてみた
「厳しい環境で生活してきた人や、人一倍の苦労をしてきた人がもつパワー」について考えて、それは「やり抜く力」なのではないかと思いました。
▶「やらない選択肢がない」を経験したからこその強さ
これらは苦労の例え話ですが、厳しい環境に立たされたとき、「やらない」という選択肢がなくなります。
・「おもちゃを買ってもらう」という選択肢がないから、あるもので遊ぶ。
・生きていくためにも、「食事をとらない、家事をしない」という選択肢がないから、自分たち(子どもたち)でやるしかない。
苦境に陥ったときの、「やらない」という選択肢が無いなかでとにかくやるという経験が、「やり抜く力」になっているのではと思ったのです。
「やる」「やらない」の選択肢があるとき、無意識に理由や条件を考えてしまいませんか?
理由や条件付けをして「やる」と決めたとき、途中で理由がなくなったり条件に沿わなくなったりしたときに、その状態がやめる理由になってしまいます。
「やるんだ!」と決めたときに、やらない選択肢を排除してとにかくやるからこそ、爆発的な成長や大きな成果が得られるのではないでしょうか。
子どもに苦労をさせるべきか
この問いに対しては、すごく曖昧な回答になりますが、自分の子どもには「適度な苦労は経験してほしい」と思っています。
▶私自身の苦労経験について
私の人生を振り返ると、どん底に落とされるような苦労経験はしていませんが、多少の苦労はしてきたなと思います。(どれも人並みの経験だと思いますが)
小さい頃はお金の余裕はなかったので、ほとんどおもちゃを買ってもらえませんでした。
少しだけあったお下がりのおもちゃで遊ぶ以外は、廃材で工作して遊ぶことを楽しんでいた記憶があります。
お友達が持っているおもちゃに羨ましさを感じた瞬間は多々ありましたが、工夫して楽しむという経験は、私にとって生きる力になったと感じています。
また、部活動がチームプレイ系だったので、揉めて話し合うことが多くありましたし、手を抜けないので必死で練習に食らいついていた記憶があります。
楽しめていたので、苦労とまでは言えないかもしれませんが、大変は大変でした。
人とぶつかりながらも、チームで何かを成し遂げるという経験は、人生においても貴重な経験だったと感じています。
▶苦労にはリスクがある
苦労するにも「程度」があります。
虐待やいじめ、極度の貧困は、もちろん経験しないほうがいいです。
厳しい環境や苦労する状況にさらされると、病気になったり、日常生活が困難になったり、最悪の場合は自死や犯罪に至る可能性もあります。
だからこそ、親としてはできる限り苦労を取り除いてあげたいという思いもありますよね。
苦労が人生にいい影響をもたらすかどうかは、結果論だとも言えます。
リスクを抑えこんだうえで、適度に子どもに苦労させることは可能なのでしょうか。
▶親としてできることはなにか
最後に、「適度な苦労は経験してほしい」と思っている私が、子どもにしてあげられることについて考えてみました。
■安全基地、避難場所を用意しておく
困ったときや、壁にぶちあたって一人で立ち直れないときに、頼れる存在や安心できる居場所は必須です。
これがないと、病んでしまったり、犯罪に手を染めてしまったりする可能性が大きくなってしまいます。
子どもに対して、頑張って何かを成し遂げてほしい、チャレンジしてほしい、苦労に立ち向かってほしいと思うなら、
家庭を子どもにとって安心できる場所にし、相談できる信頼関係を築いておくことが、親がすべき一番大切なことだと考えています。
■子どもの好きなこと、やりたいことを一緒に探す
リスクを抑えるという点で、子どもが好きなことややりたいことを見つけて、その中で苦労してでも何かを成し遂げる経験をしてほしいと思っています。
前半に書いたように、将来的には、「好きだから」「やりたいから」に関わらず、やるべきことをやり抜けるようになることを願っています。
でも、子どもに「好きじゃなくても最後までやりなさい」といきなり伝えても、やるのは難しいですよね。
好きでやっていること、やりたくてやっていることでも、突き詰めてやっていくと、「これはやりたくないな」「これは苦手だな」と思う部分が出てくるはずです。
それを乗り越える経験を積み上げていくことが、やるべきことをやり抜く力につながっていくと思うのです。
苦労しつつも頑張りたいと思えるような「好きなこと・やりたいこと」に子どもが出会えるよう、いろいろなことを体験・経験させてあげたいですね。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
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