自分なりにかみ砕く「指導者から変わる育成方法」#視点・論点

2月15日の「視点・論点」(Eテレ)では、スペインでサッカー指導者として活動してきた佐伯夕利子さんが、他のコーチ陣たちとともに今の時代に適した指導者について考え、変わるために取り組んだことと、そのプロセスを通して気づいたことを解説していました。

スポーツ指導者の話だったが、上司・先生・親など上下関係でいうなら上の立場になる人全てに当てはまる話でした。

私には生後3ヶ月の子がいるので、親子の接し方という視点で聞きました。

特に印象的だった点・自分が感じたこと

最後に佐伯さんが締めとして話した言葉、

人材育成とは他者を変えようするのではなく、指導者が他者に及ぼす影響について考え自身のマインドセットを行い、学習者に気づきを生ませることでこの成長プロセスをサポートすること

育児に置き換えると
・子供は他者なので変えることはできない
・変えられるのは自分のマインドセット
・親が子供に及ぼす影響を知る
・子供が「学ぶ」ために親ができることは何かという視点で動く
この辺が重要だと思いました。

番組の概要をさらっと

そもそも取り組みのきっかけは、100年の歴史ある欧州サッカーにおいて、指導者のあるべき姿は変わっていないことにコーチ陣たちが疑問を持っていたとのこと。改めて「指導者とは」を問い続けた結果、現代における理想の指導者とは下記が出てきたそうです。

「指導者は選手の学びの機会を創出するファシリテーターであれ」

これまでのように示したり導いたり、支配して統率したりする指導者は時代に沿っていない。

そして、プロの指導者なら、選手にクラブという後ろ盾がなくなったときどんな人間になっているのかに責任を持つべきではないかという思いのがコーチ陣から沸き上がったそうです。そうした中で、指導方法を振り返るに至ったそう。

まずはコーチから選手への声掛け内容、それを受けた選手の表情を記録しました。自分の気づいていない点にも意識を向けて「自分を知る」ことからスタートし、コーチ同士でフィードバックすると、選手への声掛けに指示・命令が多いことに気づいたそう。

そしてメンタルトレーナーに指導者の態度や言葉を仕分けしてもらい、自身の発した言葉を冷静に見直ししました。

・誰にどれだけ声をかけたか
・ネガティブ・ポジティブメッセージの割合
・メッセージの内容
↓ ↓ ↓
・メッセージ内容は何を意味するのか
・言葉の変更は可能なのか(差し替え可能?違う言い回しがあるのでは?)
・何を目的として言葉をかけたのか

上記の取り組みから「指導者が教える」ではなく「選手が学ぶ」ためにどうすればよいか、コーチ陣たちが徹底的に考えるようになったそうです。

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