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【ALGS OT4】NA大会結果分析【Apex Legends】

注意
統計の知識に自信のない人はまず用語解説記事を見ることをお勧めします

Apex Legends Global Series Online Tournament第4回(ALGS OT4) NA大会の結果を分析します。以下では上位チームは上位10チームを表しており、これは賞金獲得チームにあたります。

NA決勝

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今までの傾向と異なり、上位チーム間の得点差が下位チーム間の得点差に近く、今回のNAは最終的にとても僅差な状態で終了したことが分かります。

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青い点線は縦線が順位得点の平均を表し、横線がキル得点の平均を表します。
黒い線は分布傾向を示す回帰直線で、
(キル得点総和)= 0.77×(順位得点総和)+ 3.47
(順位得点総和)= 1.30 ×(キル得点総和)- 4.51
の直線になっていますが、決定係数は0.3877です。これは今までの大会からすると異常な数値です。今までの大会では決定係数は0.6以上は存在していましたが、今回は0.6以下でありこの回帰直線では十分にキル得点と順位得点の傾向を説明しきれていないことを表します。つまり今回はキルが多いが順位は低い、またはキルは少ないが順位は高いといったイレギュラーなことが起きていることが分かります。
相関係数は0.622です。これもやはり低めの値になっています。

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今回はFishersがキル得点32(最多)でかつキル得点標準偏差がとても小さい値になっており、つまりFishersはどの試合もコンスタントに多くキルを取っていたことが分かります。また前回TSMは順位得点標準偏差が1未満でしたが今回は3近くありました。前回よりも順位得点も低いので、順位得点をコンスタントに伸ばすことができていなかったことが分かります。

決勝まとめ

今回は今までと異なる傾向の散布図が見受けられました。順位が高ければキルも多いという傾向がとても弱かったなかで、最多キル数を稼ぎつつも順位得点の低下を最大限に抑えることができたRogueが、順位は高くありつつもキルをよく稼げない試合に足を引っ張られたTSMを上回りました。いままでより少し安定性が低くかったTSMはリング縮小のランダム性が増したことに大きな影響を受けているのかもしれません。

参考サイト
liquipedia
battlefy

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