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【ALGS OT4】EU大会結果分析【Apex Legends】

注意
統計の知識に自信のない人はまず用語解説記事を見ることをお勧めします

Apex Legends Global Series Online Tournament第4回(ALGS OT4) EU大会の結果を分析します。以下では上位チームは上位10チームを表しており、これは賞金獲得チームにあたります。

EU決勝

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この箱ひげ図から

・下位チームの中でも順位の低いチームは点数が固まっている
・下位チームの中でも大体11位~13位ほどのチームは得点がほぼ一緒で、ギリギリ10位(賞金圏内)を逃している
・上位チームでも1位を取ったチームと10位のチーム以外の差はとても狭く、上位チーム内の戦いは最後まで全く気の抜けない接戦であった
・1位は一つ頭が抜けている

ことが分かる。

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青い点線は縦線が順位得点の平均を表し、横線がキル得点の平均を表します。

黒い線は分布傾向を示す回帰直線で、
(キル得点総和)= 0.48 ×(順位得点総和)+ 7.38
(順位得点総和)= 2.07 ×(キル得点総和)- 15.26
の直線になっていますが、決定係数は0.4995です。これは今までの大会からと比べると低い数値です。今までの大会では決定係数は0.6以上は存在していましたが、今回は0.6以下でありこの回帰直線では十分にキル得点と順位得点の傾向を説明しきれていないことを表します。

そこで最も左上に存在する一つ異様な点(NoWeaver)を考慮から外した回帰直線を引きました。赤い直線がその回帰直線です。この直線は
(キル得点総和)= 0.54 ×(順位得点総和)+ 6.01
になっています。決定係数は0.6138ですので、この回帰直線は今回の大会(NoWeaverを除く)の傾向を説明できているとしていいでしょう。

回帰直線の傾きが0.54になっていますが、今までの大会では大体0.7あたりであるので、今回は順位が高くても今までの大会ほどキルは多くならないということが分かります。

相関係数は0.707です。つまり順位の高いとキルが多いという傾向自体はある程度しっかり存在することが分かります。

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今回はNoWeaverが順位合計点が5点に対してキル合計点は18点なので、他のチームの傾向とは異なります。GOは合計点が近い他のチームに比べ標準偏差が小さく、ほかのチームよりもコンスタントに点を取れていたことが分かります。それ以外のチームは点の取り方に大きな特徴は見れないようです。

決勝まとめ

今回は順位とキルの関係について、今までよりも順位が高くともキルが伸びない関係があったようです。また今回の決勝は10位争いが1点差で4チームによって争われていたこと、2位から7位までが6点差であることは今回の大会の上位争いがどれほど接戦であったことを表しています。前回のEU大会決勝以上に点差が詰まっており、前回勝者が準決勝で敗退していることから、EUはどのチームの実力も前回以上に拮抗してきています。

次回のまでに勢力図がどれほど変わるか楽しみです。

参考サイト
liquipedia
battlefy

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