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【ALGS OT3】日本大会結果分析【Apex Legends】

注意
統計の知識に自信のない人はまず用語解説記事を見ることをお勧めします

Apex Legends Global Series Online Tournament(ALGS OT3) 第三回日本大会の結果を分析します。以下ではグループをGと略します。上位チームとは1位から10位のチームを表し、これは予選において決勝出場組を表します。

予選

予選結果分析

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上位G1(G2)はグループ1(グループ2)の決勝出場組で下位G1(G2)はグループ1(グループ2)の敗退組を表します。(縦軸は得点)この図から分かることはG1、G2ともに予選敗退組は混戦(5~18ポイントの間に詰まっている)であるが分かる。一方で決勝出場組は大きな幅があり、ギリギリ出場したチームと余裕で出場したチームの差が大きくなっています。G1では1チーム、ポイントがダントツで突出していることがわかります。(ちなみにそのチームはDeToNatorで67ポイント)

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 黒い点線は得点合計が18ポイントとなる位置を示しています。このグラフから分かるように今回大会の予選はG1もG2も18ポイントが決勝出場の境目であることが分かります。箱ひげ図においても確認された外れ値(DeToNator)が散布図でもわかります。

予選突破のためには

今回予選では18ポイント取れたか否かが重要なカギとなっていました。したがって毎試合5ポイント取ることができれば、決勝出場をしていたでしょう。また予選敗退組はその18ポイント以下に詰まって存在しますので、1ポイントがとても重いものになっています。また1ポイント獲得することは他チームが1ポイント逃すことになるので、落ち着いて1ポイント1ポイント積み重ねることが重要です。

決勝

決勝結果分析

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予選と傾向は似ていますが、すこしポイントはより多くのチームに分散されています。チームが予選で淘汰されたために、より拮抗した実力のチームが集まっているためだと予想されます。

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赤い点線は得点合計が37ポイントになる位置を示しており、この赤い点線より右上にあるチームが賞金獲得チームです。黒い線は分布傾向を示す回帰直線で、
(キル得点総和)=0.7211×(順位得点総和)+4.1645
(順位得点総和)=1.38677 ×(キル得点総和)-5.7752
の直線になっています。決定係数は0.4859、JUPITER VEGAの存在を考慮しなければ0.9363です。
相関係数は0.69705、JUPITER VEGAの存在を考慮しなければ0.84732です。JUPITER VEGAを除けばキルをとれるチームは順位も高いという強い傾向があります。またJUPITER VEGAの結果はまさに異常であることが分かります。

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上位チームと下位チームの標準偏差を比べると、上位チームの方が大きいことが分かります。つまり下位チームは安定してポイントを取ることができていないことが分かります。また上位チームは平均得点ポイントが高いうえに標準偏差も大きいので、上位チームは1試合失敗してもその分の巻き返しが他の試合でできていることが分かります。
そしてここでもJUPITER VEGAの異常性がわかります。異常に平均順位得点に対して平均キル得点が高く、キル得点標準偏差もおおきい、つまり異常なほど爆発的なキル数をとった試合が存在することが分かります。ほかのチームと比較することでその異常性がよくわかります。

賞金を得るには

上位チームは下位チームよりもおおきな得点のばらつきが認められます。得点を稼げるそうなときには多く稼がなければ賞金を得られないでしょう。つまりキルを取れて次を見据えた動きをしていれば順位も高くなる傾向にあり、上位チームはキルポイントより順位ポイントの方が高い傾向があるので、キルをとれる連携力がまず第一に重要になってくるでしょう。

参考サイト
liquipedia
battlefy


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