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涼を求めて三千里 ◆ 水曜日の湯葉85

所用で福島に寄った際に「三千里」という菓子を見かけて食べた。「ままどおる」「エキソンパイ」などで有名な三万石の商品なのだが、僕が子供のころはなかった気がする。最近出たやつなんだろうか。どらやきの餡をモチ状にしたような感じで美味い。将来ドラえもんに会ったら「これが令和のどらやきだ」と言って出してやろう。


イベント登壇について

7月29日に東京竹芝で SKS Japan というイベントに登壇します。「食の未来」みたいな概念についてちょこっと喋るそうです。牛を球にする話とか宇宙ラーメンの話とかを書いていたのが評価されたのだと思う。


あと8月5日にSF大会に出ます。埼玉浦和です。前回みたいに1時間ワクをとって喋ったりはしませんが、16:30の回でちょっとカードゲームをやります。


涼しい土地を探そう

埼玉の暑さに耐えられないので移住先を検討する。年齢的にそろそろ「終の棲家」になりかねないので、暑さは重視すべき要素だ。立地の不便はリモートワークとかで多少改善されるだろうが、暑さに関しては今後さらに悪化すると見込まれるからだ。

僕の知る日本一涼しい町は北海道の釧路くしろだが、いまのところ月1で東京に呼ばれるので道東に住むのは厳しい。ニュースが「千葉県勝浦かつうら市は国内有数の涼しさ」というので「そんな関東近郊で?」と思って気象庁のサイトから去年8月の気温をプロットする。データベースがまともに使えないので Web 上の表をコピペして awk 芸でなんとかする。

これを見ると、勝浦は釧路のようなガチ寒冷地ではないが、越えちゃいけないライン(35℃)を越えない土地という雰囲気だ。なるほど気候的には住みやすそうだ、と思って SUUMO を開いたが市全体で賃貸が11件しかない。そんなことある? と思ったら勝浦市自体の人口が1.6万人という。市なのに。過疎って1都3県にもあるんだ。


面白いのでいろんな土地の気温を調べてみよう。

埼玉県には熊谷くまがや市という暑さ自慢で知られる地域があるが、ここも常に暑いわけではない。「東京が暑い日に、もう1段階暑い」という様子だ。逆にしてくれないかな。


千葉県内で比較すると、三方を海で囲まれているだけあって銚子ちょうしもなかなか涼しい。煎餅で糊口をしのぐ鉄道会社が有名な町である。ただ周囲が海だと「今日はバイクでどっか行くか〜」という時に選択肢が減るんだよな。佐倉くらい内陸に入ると気温がかなり上がる。歴史民俗博物館はボリュームがすごいのでもう3回くらい行きたい。


内陸かつ冷涼となると標高を上げるしかない。古くから避暑地として知られている軽井沢はやはり涼しさの貫禄がある。いちおう賃貸を調べたら家賃120万円の大豪邸が出てきた。小説が1億部売れたら引っ越そう。


沖縄は安定感がヤバい。東シナ海という熱浴に接したカノニカル系だ。「沖縄へ避暑」というと字面的に妙な気がするが、猛暑の回避という意味では現実味があるように思う。このあたりは気候問題というともっぱら台風だろう。


という具合で気温・利便性・首都圏へのアクセス性を総合的に比較したらなんとなく移住先の本命が見えてきた。数年後に本当に住むかもしれないのでここには書かない。


オーディオブック Audible を試してみた

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