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リターンズ5話 ネタバレ考察&感想その9~大乱闘乱舞

大乱闘に散りばめられた要素に注目!

39:54~ 大乱闘後半戦。菊様(三浦翔平)が「和泉(井浦新)さ~ん」と言いながら、千鳥足でムササビの間に入ってくる。ここでも石倉光山氏の尺八(その5を参照)が響き、もう一波乱ありそうな予感がする。

上記の写真にもある、菊様が持っている日本酒の一升瓶の銘柄は「寤寐思服」
「ごびしふく」と読み、好きな人のことが寝ても覚めても頭を離れないという意味(出典は下記)。スタッフの演出が細やかだ。

「なーんでそんなドロドロなんですかぁ?!」と菊様が話しかけると「あとで説明するから…」と和泉が咳き込みながら答えた。
これを菊様は「秋斗(田中圭/二役)?!」と聞き違いして、瓜二つの春田(田中圭)のところに向かった。
「秋斗?!お前か、やったの!」と春田の服をつかみ「お前出てくんなよ、もう!」となぎ払って、手を合わせて「成仏!」と叫ぶ。
ここが5話で一番笑った。
菊様、おもろい。
春田はもちろん自分を指差しながら「春田!春田!」と叫んでいるが、菊様には聞こえないようだ。
その間、牧(林遣都)と武蔵(吉田鋼太郎)と春田はソフト剣やなぜかラケットでスポンジボールなどを打って攻防を繰り広げていた。

40:26~ 「…はい、分かった。二人不倫だ!ドロドロ不倫だ!」と牧と和泉を指して武蔵が叫ぶ。
「んなわけねーだろ!黙れよ、うるさい!」と牧はテレビのリモコンで音を下げようとして、少し武蔵が声を抑えるのも面白い。
その後のソフト剣で武蔵が牧を攻める、二人の立ち回りもまた鮮やか。
 そのときなぜか、和泉は春田を畳に投げて抑え込む。春田の反対側の肘を菊様が「成仏、成仏、なんまいだー」と言いながら固める。
障子のついたてを挟んで、牧が障子を破りながら武蔵を殴ろうとしていた。
やっと抑え込みが終わった春田は「おれ、肘ある?肘ある?」と言っていて、牧はレスリングのように武蔵の足を取りにいっていた。

41:17~ 菊様は我に返ったのか、春田の胸ぐらをつかみ「あんたがちゃんとしてないからでしょ!うちの和泉こんなになるまで巻き込んでさぁ」と言うと、「おれー!?」と春田が反論したところで、まさかの武蔵が「それ一理ある」と菊様に同意。
「アラフォーのくせにあざといんだよ!」と菊様が畳みかけると、武蔵も牧も同意してしまう。春田の八方美人ぶりが指摘された。
牧も武蔵をどつきながら「新婚旅行にこんなおっさん連れてくんなよ!」と本音が出る。
41:36~ 「激しく同意。禿同意」「誰が禿なんだよ」と武蔵が一人突っ込みを入れると、牧が「禿だろ」と応えて、「誰がおっさんだ」「おっさんだろ」と応酬があった。
 その間に「どう責任を取ってくれるんだよ」と言った菊様は吐き気を催し始め、和泉は「肺がおかしい…」と二人とも春田にもたれかかる。
武蔵も牧も、春田から菊様と和泉に離れろと言いながら、武蔵が扇子で菊様と和泉を叩いて春田を抱きしめてしまう。

41:54~ ついに牧が弓矢を持ち出した。武蔵が扇子を広げて応じようとする。
「平家物語」にも出てくる、屋島の戦いで扇の的を弓矢で落としたと言われる那須与一の逸話を再現しているのだろう。武蔵の持っていた扇子が、なぜかもともと大きめだった。
春田は必死に牧を止めて「お前も説明しろって。何があったか知りたいだけなんだよ!」
と叫ぶと、牧は弓矢を投げてやっと、結婚指輪の紛失を打ち明け、大乱闘は終了した。

泣き続ける牧、「なんてこった!」と叫んで能のように「O―M―G―」と言う武蔵。
能には「八島(屋島)」という題目があるから、意識しているのかもしれない

→10に続く。

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