ストーリーの9つのひな型

ここで説明する「ひな型」というのは

ストーリー作りを絵を描くことに置き換えて言えば

物を単純化して見る時に必要な基本形体のことです。

例えば立方体や円柱、球体といった単純な形のこと。

ビルや家や部屋を描く時など立方体や直方体を使うと

描けるようになります。

コップや鍋を描く時には円柱や円錐をイメージすると

描きやすくなります。

このように単純なものに置き換えることで

何でも描けるようになる訳です。

私は絵を描く人間なので、ストーリーについても

絵を描く時と同じように考えることはできない物かと

いろいろと考察してみたところ

どうやら単純なストーリーのひな型を複数組み合わせることで

いろいろなストーリーを作り上げることができそうだなという

考えにたどり着きました。

つまりストーリーの単純化ですね。

もちろんそれだけで素晴らしいストーリーが

作れるとは言えませんが

このひな型を覚えると

今まで漠然と見ていたストーリーが

どんなひな型の組み合わせなのかが

具体的に読み取ることができるようになります。

立方体や円柱や球体といった単純な基本形体が

ストーリーについてはどんなものがあるだろうかと

いろいろなストーリーを観察してみたところ

9つのひな型でほぼ単純化することができそうだという

ことになりました。

9つのひな型とは次のようなものです。

(1)共同生活

(2)再会

(3)使命・目的

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