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死んだらええねん!って死んだ人に叫んでも 3

怒りを突き抜けると頭皮から血が出ませんか?のはなし

※アメブロで2014年に書いた「自分史」を加筆・再考し掲載しています。


さっそくですが
怒りを突き抜けると頭皮から血が出ませんか?

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いつもタイトル???って言われるんですけど
↑みたいなCM昔あったのでそれをパロってパクっているだけなんです。
ゴロがよくて、インパクト強い昭和テイストが好きです。

でも、当時しった怒りの感覚これやったなあって
たまに思い出して「笑って」ます。

我ながら、いい表現だ。(自画自賛)


主人の部屋からでてきた
インデックスつきのビデオをみつけた私は
怒りに震えすぎて
やっつけ仕事を加速させました。

殺気立ったまま
ありとあらゆる引き出しを開け
かたっぱしからあったものを引っ張り出しました。

出てきた数々の「遺品」は

そりゃあ

ひどいよ…(涙

眠っている女性の写真。
その女性のおっぱいのズーム写真
行為中のコマ送り写真の数々。

(詳しすぎて、生々しすぎてすみません。
良い子のみなさん。これは18禁です。)

デジカメのメモリーカードがあったけど
当時のわたしはプリンターを作動させることができなかったので

よりにもよって
コンビニに行って
差し込んで
プリントアウトしました。

コンビニで
おっぱいズームの写真がでてきたら

エッチな雑誌をコソコソ買おうとして

声かけられた思春期の少年くらい

びっくりします。
(その例えよ)

無理、ムリ・・・・・
これ、あかんわ。

慌ててなぜかコソコソ
家に戻りました。

△▼△▼△▼△▼

家に戻って座り込みました。

そして思いました。

ここからまだ
何が出てくるんやろう…。

このままの状態にして
この部屋に子どもたちが入る前に
なんとかしなければと思いました。

もうホンキでこの部屋になにもない状態にしたい。

動悸がすごすぎてめまいがしました。

△▼△▼△▼△▼

ふとみると

出窓に「大切そうに」おいてある
陶芸作品と思われるペアのマグカップが目に入りました。

裏を返してみました。
「S」

女性のものと思われるイニシャルが書いてありました。

なんなんこれ。

さらに。
コンビニで
プリントアウトされて出てきた女性との行為中らしき写真を
まじまじと見たら

写真にあった日付は
私が次男を妊娠している間でした。

「終わってるわこいつ」と思いました。
(ほんまに生涯は終えてはりますがな。)

許せないよね…。

許せない

許せない!!!

一人でだけど
大きな声も出しました。

悲鳴とも罵倒とも、なんとも。
人間のものとは思えないような叫びでした。

そしてね。

なにが悔しいかって

「死ねばいいのに、死んでしまえーーーーっ」
ってどんだけ叫んでも

じつはすでに死んでいるのが
死ぬほど悔しいんですけどおおおおおお!!!!!

△▼△▼△▼△▼

今読み返したら
冗談みたいなんですけど

当時は
「死ねばいいのに死んでる」って
なんなのこのスカってかすってしまう感覚さーあせるって感じなんですよね。

この「殺したいほどの」怒りを
一番ぶつけたい本人がこの世にいない。

なんでなん?って思いました。

悔しくて悔しくて
悲しくて
怒りなんか突き抜けちゃってて

当時はひどいストレスで

頭皮がカチカチになる感覚と
頭皮から出血するような感覚を知ったのでした。

ほんとにあれは
辛かったなぁ。

誰もいない部屋でいっぱい叫んで
いっぱい泣いて

ちょっと過呼吸にもなったなー

△▼△▼△▼△▼

どれだけ叫んで泣いたでしょう。

ふと、そばにあったマグカップを
まじまじともう一度見つめてみました。

悔しい。

その瞬間
思い切り白い壁に打ち付けて割ってみました。

バリーン!
白い壁に音を立てて陶器が粉々に砕け散りました。

「ちょっとだけ」すっきりしたんです。

なのでね

さらに

その流れで

遺影を割ってみました。

詳しく言うと、
遺影を新聞紙に包んだあと、ビニール袋にいれて、
玄関から靴を持ってきて
思い切り踏んづけて粉々にしてみました。

(かなり詳しい描写)

正直言うと
今はこのことちょっとだけ後悔してます。

あのときは「必要だったこと」なんだけど
あたしもひどいよね。

あのときは
遺影を見続ける気持ちになんて
さらさられませんでした。

この日から。

なにをしていても
どんなときにも
一日24時間ずっと

「死ねばいいのに」って
頭の中が言い続けていました。

死んだ人に。(やっぱりガクって感じ)

遺影がなくなったことね、

あとで息子たちや親戚になんていおうか一瞬考えましたが、
不思議なことに誰も何もいいませんでした。

しばらくしてから
親戚にも親にも「割っちゃった」って言いましたが

当時の私の「かわいそうっぷり」のせいか
責められることは一度もありませんでしたです。

あたし、当時どうやら相当精神的にやばかったとみえます。
自分ではすごく気丈にやってたつもりなんですが。

余談。

ほんとは当時、遺影の流れで
骨壷も本気で割ってやろうと思いました。

そのちょっとあとに
「ゴミの日に捨てようかな?」ってのもありました。
(罰せられます)

ただ、結局「殴る対象」(骨壺のこと)があったほうがスッキリするかもっていう意味だけで
「本棚」に片付けられていました。(そこか)

一応偉かったと褒めておきます。
それくらい当時の私の怒りは
激しかった・・・というお話。

で。

わざわざプリントアウトして
証拠あぶり出し作業したものの
これ、こどもたちに見せることだけは避けないと。

それだけは固く固く思った私は

写真を封筒三重に入れて
糊つけてガムテープで巻きまくって閉じました。
(よほど怪しい)

ビデオ入りのコルクの箱と
三重グルグル巻きの封筒。

さらにそれを
風呂敷に包んで
黒いビニール袋5枚にさらに入れて
ガムテープでグルグル巻きにし。

(よくわからないけど呼吸させたくなかったという妙な理由)

そこまで密封して
押入れの奥の奥にしまい込んだからといって。

わたしの怒りは
納まるわけはなかったのです。

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当時の思いが緊迫すぎてどこで出そうかと思った。(笑)
遺影をイエイッと割る。ふむ。

すべて終えてみると本当にこれ
いいイラストですな…。
(実際にはチョップで割ってませんw)

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