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富士フィルムのシャッターボタンのお話

こんばんは。

創作フォトグラファーのゆあです。

富士フィルムのちょっと困ったシャッターボタンのレリーズについてのお話です。

シャッターのレリーズボタン

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レリーズボタンというものをご存知でしょうか。

もともとはフィルムカメラ時代の押しにくいシャッターボタンを押しやすくするカスタムパーツです。

フィルムカメラのシャッターボタンはケーブルレリーズのためにねじ切りされていて物理的にレリーズのケーブルをねじ込んでシャッターを切っていました。

そのねじ切りがあったためにレリーズを使わないときのシャッターボタンは無骨であまり押しやすいものではなかったのです。

それを解消するためにそのねじ切り穴を利用したレリーズボタンがあるのです。


富士フィルムをお使いの皆様はご存じかと思いますが、富士のカメラのほとんど(X-H1以外)にはこの伝統的なねじ切り穴があいており、他メーカーと比べてシャッターボタンが押しにくいです。

デザイン的にはレトロな感じがしてとても良いですが、如何せん撮影の現場、特に業務になると操作性は重要です。

レリーズボタンを試してみた


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Amazonで数百円から売っているものですので試しに購入してみました。

3つ入りでしたので1つはフジカドライブへ、もう1つはペンタックスSPに、最後の一つは富士フィルムX-T10に装着してみました。

フジカドライブとペンタックスSPは外に持ち出してなんなくお散歩スナップをして操作性の向上に繋がりとても感触が良かったです。

しかし問題になったのはX-T10のほうです。

装着の段階でなにか違和感がありました。

シャッターボタンを触ったら簡単にくるくる~と回って外れてしまいました。

その後、何回かつけなおしましたが簡単に緩んでしまうので使い物になりませんでした。




原因は?


まずは、写真をみてください。

1枚目が緩まなかったペンタックスSPで二枚目が問題のX-T10です。

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ねじ穴が富士フィルムのほうが浅いです。(写真ではわかりやすいようにゴムの緩み防止リングはとっています。)

装着時に感じた違和感はこれです。

どうにも浅いため緩みやすいのでは?というのが第一の原因かと思われます。


2つ目に、締めこんだ時の動作も問題です。

富士フィルムではレリーズボタンを締めこむと連動している電源ボタンが動いて電源が入って、締める力が逃げてしまう感覚があります。


まとめ

使ったレリーズボタンはゴムのOリング付きの緩みにくいものですのでこれ以上はお手上げです。

どうしてもレリーズボタンを使いたい場合は緩み止め剤を使って固定してしまうしかないです。

ただ、緩み止めをするくらいなら割り切って少しだけ押しにくいシャッターボタンを純正のまま使おうか、というのが今の結論です。


逆に言えば、シャッターボタンの不便さを許容できるほどの魅力が富士にはあるとも言えます。


余談

撮影現場と物を失くすことについて

いまだから笑い話ですが僕はロケでの撮影中にレンズを紛失しています……。

その際は撮影している人も一緒に探してくれたりと、ご迷惑おかけしました

撮影は止まってしまいますし、被写体の方には心配をかけてしまいますのでもう2度としまいと気を付けています。

結局、レンズは公園の事務局に届いていたので後ほど無事に帰ってきました。

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