別の星の人

電話中によそごとを始める人は
私とは別の星から来た人なのだと思う。

「ちひろさん」という映画(元は漫画)でちひろさんは
「みんな来た星がバラバラなのだから、分かり合えないのが当然」と。
ちひろさんによると私たちは宇宙人らしい。

共感も気付きもなく
でもそれから数ヶ月そのセリフと生きて、先日ふと当たり前のように「別の星の人だ」と人に対して思った。

電話をしているときに調べ事をしているとか、YouTube見出しちゃうとか、掃除始めちゃうとか。
そんな人今までいくらでも居たのに。

私はスマホを耳にぴったりくっつけて話す人で
電話に対する気持ちの違いとか、価値観の違いとか
そういう言葉で片付けてもよかったのに
それじゃ違って、星が違うと思った。

服の趣味や音楽の趣味も違くても、同じ星出身の人には気付ける自信があって、その人はどこかにいて。

その人と出会って一緒になるべきだとは思っていなくて、ただ同じ星の人がどこかにいること
違う星から来た人と生きていること
それが面白くて、ワクワクして、同時に孤独も感じる。
ただそれだけ。






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