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20181214

2018年夜行バスで ウォークマンのイヤホン分けっこして 聞いたSIX LOUNGEのリカが頭にこびりついて 半分空いたカーテンからチラチラ見える高速道路のライトで たまに君の横顔の線が見えて まるっこい鼻とか不満げな唇の線が 何時間か経てばもう私の知らない曲ばかり流れて まあでもそれでもいいやと思って聞いていた 横の席のおっさんのヒジが完全に突き刺さってた それでも文句言わないでいた君の素敵さが今になってきらきら輝いている2024年

    • 死と向き合って 2年のまとめ

      永遠に思えるほど長く眠っていたのに 急に肉体を得た私は 数十年生きて また永遠の眠りにつく こんどは叩き起されることももうない 本当の永遠 何百年も前に死んだどこかの国の誰かが 今ふと蘇ったとして その眠っていた数百年は起きてしまえば一瞬になる 無というのは永遠で、なのに無に終わりがあるとすればそれは一瞬の出来事になる 私は生まれるまで途方もないような年月眠っていたが、生まれたときに「あ〜長かったな」とか思わなかったし 死んでいる期間が長すぎて無気力になってしまう 肉体

      • 別の星の人

        電話中によそごとを始める人は 私とは別の星から来た人なのだと思う。 「ちひろさん」という映画(元は漫画)でちひろさんは 「みんな来た星がバラバラなのだから、分かり合えないのが当然」と。 ちひろさんによると私たちは宇宙人らしい。 共感も気付きもなく でもそれから数ヶ月そのセリフと生きて、先日ふと当たり前のように「別の星の人だ」と人に対して思った。 電話をしているときに調べ事をしているとか、YouTube見出しちゃうとか、掃除始めちゃうとか。 そんな人今までいくらでも居たの

        • namagomi

          嫌な気持ちは生ゴミ 上司に叱られる 客に睨まれる その度ゴミ箱に果物の皮とか食べ残しとかがポイポイ捨てられて 重いゴミ箱抱えて帰る 「話聞いてよ」 いくらか外に出して軽くしたい 「忙しいから明日でいい?」 捨てれず腐敗していく生ゴミ 「そういえば話ってなんだった?」 もういいよ、腐ってて蓋開けたくないんだ まだ腐ってないうちに軽くしたかったけど もう中身見たくないんだ 嫌な気持ち蓋をしたまま ゴミ箱ごと1人で捨てる