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咲希ちゃん♡音夢ちゃん✻《ママ、冬矢君〈ホスト〉♡来ないね》冬矢君🌹新店舗🍸❛ラピリアム❜🍸準備で忙しいんだよ🌹う〜ん、何か遠い人になっちゃいそうだょ😢〈カフェ85咲希6音夢3前編〉

カラン、カラーン。

相変わらず、可愛い咲希ちゃんと、真っ白いふかふかのコートを着た音夢ちゃんが入って来た。

「ママ、こんにちは」

「いらっしゃい、咲希ちゃん、音夢ちゃん。相変わらず、フカフカね」

私が言うと、

「だって、寒いんだも〜ん」

そんなノリで、テーブル席に向かった。

私は、いつものようにおしぼりと水の入ったグラスを持って行くと、

「ねぇ、ママ。冬矢君、お店オープンしたの?。全然逢わないよね」

音夢ちゃんが、そう言った。

確かに、新しいお店の店長になるとか言っていた日から冬矢君は来てない。その間にも、確かに咲希ちゃんと音夢ちゃんは来たりしていたけど、冬矢君が来てないから、もちろん二人にも逢ってない。

「忙しいのかもね、準備で」

私が言うと

「また、違う時間に来てるとか?」

前に、夕方じゃない時間に冬矢君が来たりもしたから。

「来てないわよ。でも、ちゃんと来るから大丈夫よ。オープンする時は必ず」

私は、確信しながら言った。

「だよね。ママ、教えてね」

「もちろん。オープンしたら一緒に行きましょう」

私は、そう言って希望のコーヒーカップの色を聞いた。

「カップの色はどうする?」

すると、咲希ちゃんが、

「今日は、紫色にしようかな」

そう言った。

「私も同じで。ママ、楽しみだね。でも、あまり逢わないと遠い人になっちゃいそうだょ、淋しいよ」

可愛い事を言う音夢ちゃん。

私は、コーヒーを淡い紫色のカップに入れて、テーブル席に持って行った。

「ねぇ、ママ。本当に冬矢君のお店オープンの時に行くなら、私が花束用意するね」

すると突然、咲希ちゃんが言った。

「そうね。それがいいわ。私から咲希ちゃんにお願いするわ」

私が言うと、

「真っ白い花束ね、ママ」

「そうそう、咲希ちゃんお願いね、うふふ」

何だか、暗黙の了解のように頷いた。ちょっと、音夢ちゃんは不思議そうな顔をしたけど、あまり気にもせず、ただ一緒にみんなで笑った。

真っ白い花束には、いろいろ思い出もある。

冬矢君が ❝俺も1番!🌹君も1番!❞そんなホストクラブで🌹🍸【No.1】🍸🌹になった時に私も、そして冬矢君もお互い冬矢君の好きな真っ白い色の薔薇の花束を、咲希ちゃんのバイト先の駅ビルの花屋さんで買って、ここで喜んだ事。

それから、いつの間にかお店を出すまでになった冬矢君。

真っ白い薔薇の花束。

今度は、冬矢君のお店に飾って貰えたら嬉しい。

どんなお店なんだろう。

どんどん、大人になっていく冬矢君。

自分で《俺、格好いい方だと思うんだけど、仕事も彼女も上手く行かなくてホストをやってみようと思ったんだよ》と言っていた冬矢君。

私と同じで、冬矢君は《ホスト》、私は《カフェ》初心者の新人で出逢った。

あれから、約一年。

本当に早い成長。

やっぱり若さって、凄あなぁって思う。

《冬矢君、あなたのファンはたくさん居るのよ。あなたが思っている以上に。その中の私も本当に冬矢君、あなたの大ファンなんだからね》

私は、ふふっとニヤけて見せた。

「やだぁ、ママ。何ニヤけてるの」

音夢ちゃんに悟られた。

「あら、バレた。ちょっとね、冬矢君の事をね」

「ママも、好きなの?。冬矢君」

音夢ちゃんが言った。

「大好きよ。冬矢君も、咲希ちゃんや音夢ちゃんも、うふふ」

だから、私は、こう言った。

するよ

「私もママ、大好き」

音夢ちゃんが言った。

何故か、テーブル席に隣同士で座っていた咲希ちゃんと音夢ちゃん。

隣で、咲希ちゃんがクスッと笑った。

気がつけば、その二人の対面に私は座っている。

カラン、カラーン。

誰かが、ドアを開けた。

「じゃぁ、ゆっくりして行ってね」

私は、テーブル席を離れてカウンターに入った。

本当に、冬矢君、お店をオープンするのだろうか。

ホストなんて行ったこと無いし、何だか私がこの店をオープンした時より緊張している。楽しみにしている。

「いらっしゃいませ」

入って来たお客さんを見て、ビックリ。

「あら!」

そして、テーブル席に座っていた咲希ちゃんと音夢ちゃんも、入って来た人に---《えっ!》。

「お久しぶりです、ママさん」

〜続く〜🍀

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🌈☕いらっしゃいませ☕🌈コーヒーだけですが、ゆっくりして行って下さいね☘️☕🌈