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△の会 #3|ゲスト城 一裕(研究者・アーティスト/九州大学准教授)6/11(木)21:30〜|

アートプロデューサーの林曉甫、編集者・キュレーターの塚田有那、そして編集者の桜井祐の3人でスタートした「△(サンカク)の会」。順調に回を進め、今夜無事3回目を迎えます。3回目のゲストは研究者・アーティスト/九州大学准教授の城 一裕さんです。

△の会 #3|ゲスト:城 一裕(研究者・アーティスト/九州大学准教授)
https://youtu.be/ufP3yY4NDTk

僕は2016年の10月に東京から福岡へ拠点を移したのですが、城さんと知り合ったのは引っ越しから間もない10月の末。△の会を一緒にやっている林に誘われ、福岡県西部に位置する糸島半島の二丈地区で開催中だった「糸島国際芸術祭2016 糸島芸農」へ行ったときのことでした。

会場には、以前より友人だったドミニク・チェンさん(△の会 #1 ゲスト)もトーク出演のために訪れており、そこでドミニクさんから紹介されたのが城さんだったと記憶しています。

(なぜか僕はそのときに「縄文土器をオープンソースにするべきだ!」的なことを熱弁し、それが後の「縄文オープンソースプロジェクト」につながったのだが、それはまた別のはなし)

その後、お互いの自宅がめっちゃ近所だったり(子どもの保育園送りで会うレベル)、当時僕が編集顧問を務めていた資生堂「花椿」の企画で、城さんが研究として発表していた「紙のレコード」制作技術を応用できないか相談させていただいたり、城さんが専門委員を務めるYCAM(山口情報芸術センター)の本を僕が編集することになったりといったご縁で、現在まで親しくさせていただいています。

そんな城さんの専門はメディア・アート。音響学とインタラクションデザインを背景としたさまざまなプロジェクト、作品を発表されています。

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Poi vol.3 featuring Kazuhiro Jo
ポストインターネットにおけるアートの研究誌「Poi」の第3号。城さんのこれまでの活動が広くまとめられている。


これまで城さんの主催するさまざまなプロジェクトやイベントに参加させていただいたのですが、中でも最も印象に残っているのが2019年3月に九州大学大橋キャンパスで開催されたシンポジウム「創造性の学び方~ 知性と生命をとらえなおすための対話」です。

大橋キャンパスの共用施設棟にバイオラボ・フードラボが開設された記念として行われたシンポジウムで、多彩なゲストの面々が「創造性とはなにか」「それはどうすれば学べるのか」についてプレゼンテーションをされた後、ゲストと参加者が少人数に分かれて対話を行ったりと、非常に興味深い内容でした。

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創造性の学び方 「知性と生命をとらえなおすための対話」記念冊子
ここにもドミニクさんと長谷川愛さん(△の会 #12ゲスト )が…

シンポジウムの中で話され/話した「創造性」をめぐる議論は、「△の会」で掲げている「共話・共創」について考える上でも外せないテーマかと思います。そこで今夜は、城さんを交え
「創造性とはなにか?どうやって生まれる(学べる)のか?」
「(それを踏まえた)“共創”の可能性とは?」

といったことについて共に語り、思考を深められればと思います。

「共創」って言葉で言うのは簡単。だけどある種専制政治的なアプローチの方が尖ったものが生まれると考えられているクリエイティブの現場で、実践できるかといわれれば…うーんなかなか難しいなあというのが正直なところ。

僕自身、現在キュレーターを務める「長崎アートプロジェクト」で市民とアーティストによる共創環境の醸成を目的のひとつに掲げていますが、何をもってして「共創」なのか、単なる「共同制作」とどう違うのか、“今っぽい”キーワードを提示しただけになっていないか、頭を悩ませる毎日です。

今日の会が同じようなもやもやを抱えている人たちの視界を少しでもクリアにするための一助になればいいなあ。

6/11(木)21:30〜 Bound Baw チャンネルにて
△の会 #3|ゲスト:城 一裕(研究者・アーティスト/九州大学准教授)
https://youtu.be/ufP3yY4NDTk

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