ロボットじゃないINTJの話

時にINTJと調べると、「論理型である」や、「合理的であることに拘る」だとか、そういった言葉が羅列されている。
それだけを見ていると如何にも理論派で感情に振り回されない冷徹な人間に見えるかも知れない。
実際に僕も時折、如何にも感情の無さそうな人間であるように錯覚されることがある。
だがそれは全くの間違いだ。

INTJは何事にも好き嫌いが激しいタイプだと思う。
ただ、嫌いでもその感情を一時飲み込んで行動することが出来るだけだ。
自分の感情を言い訳にして結果を出せないなんて反吐が出るし最悪だし、そういう奴が嫌いだから。
しかしながら、その「嫌い」自体はとても明白に区別しているタイプだと感じる。

「物事に対する好き嫌い」とは感情の一種だ。
もうこれだけで「感情が無さそう」に対する十分な反論にもなっていると思うが、
さらに言うならば、INTJたる僕らは嫌いなものに対しては割と顔に出る。
取り繕うスキルが生まれながらにして低い(Se劣等)上に、INFJのようなFeすら持っていないからだ。

「めっちゃ嫌だ」という顔がじわじわ滲みながら「あぁ……」みたいなことを言っているのを、
「この人は敢えて不満を滲ませて、相手に何かをさせようとしている……??」などと深読みされていることに気付いたときは顔から火が出る思いだった。ただの素です。申し訳ない。
自分の感情が知らない人に察されること程居心地の悪いことは無い。
ぞわぞわするし、シンプルに怖い。
何考えてるのかをリアルタイムで察されると背筋が寒くなるくらいには、僕はいつもやましいことばかり考えている。
否、いやらしいことを考えているのではなくて、好感度が下がるようなことばかりだという意味だけれど。
だから正直あんまりまっすぐな目でこっち見ないで欲しい。
僕らの下手な取り繕いはきっと、察し能力の高い皆さんにはすぐばれてしまいそうだから。

その対策として自己分析をした結果、僕らには他の方々が使う
「とても嫌悪感を感じているけれど、周囲の感情を慮り表に出さずやり過ごすスキル」がすっぽり抜け落ちているということが明白になる。
それを補おうと何とかした結果が「どれに対しても大体無表情」なのだ。
±0の反応は相手をうっすら困惑させる事は解っていれど、変なところで怒らせたりして大幅なマイナスを食らうよりはずっと良い。

結果として他人からの印象は、
「感情なさそうで人生つまらなさそうに見える人」だ。
お解り頂けただろうか?

INTJの主機能はNiだ。
これをそのまま活用しながら生きると大体にしてよく解らん人になる。
Niに浸っていると、
果てしない未来を追い掛ける事に途轍もない魅力を感じるし、近々の予定ばかり考えるのはつまらなくて辟易する。

分度器の中心と外側の関係のように、未来に対する予測は、起点の部分の少しのズレで結果が大きく変わるものだ。
そのズレを許容しながら未来予想図を描きたいなら、逐次その地図を現在の結果と照らし合わせて修正すべきだし、最初の計画に拘るなんて言うのはそもそも非効率かつ、正しくない。
あらゆるものごとの計画を立てるのは楽しいし細部まで詰めて決めるのも好きだが、その労力を掛けて描いた計画書をぶち破る度胸が無いのなら、そもそも予測なんてやるべきではないのだ。
だってどんどんズレていく「予想」に振り回されて結果を出せないまま終わることが一番惨めだ。そうだろ?

説明が抽象的で申し訳ないが、つまりどういうことが言いたいかというと、
「僕らは世間が思っているほどガチガチの理論マシーンではないし、むしろT型の中では比較的感情豊かな方だと思う」ということだ。
計画には柔軟性を持たせて運用するタイプだし、割と感情も強い。
クッソ内向的で拗らせやすいだけで、
人に言わないまま爆発するから意味わからんだけで、
結構感情の波はある。

結論として、皆様が思う程賢くも無く、中二的な格好良さも無くて申し訳ないが、これがリアルだ。
笑えよ、折角だからさ。
ウケたらちょっとはこのnoteを書いた甲斐もあるし。

クレバーでウィットに富んだ文章を書けなくて申し訳ない。
なんかそういうことが期待されているのは解っているんだが、
どうにも読み応えのある人生を送っていないもんで、
自分についてくらいしか書くことが無いのだ。
珍獣観察の気分で読んで頂けたら幸いだ。
この文章に到達するまで読んでくださった皆様に、心から感謝を。

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