プロトコル・オブ・ヒューマニティ感想ツイートまとめ 3 山口優(SF作家) 2022年11月9日 02:44 プロトコル・オブ・ヒューマニティ、ご恵投いただきありがとうございました!読みました。神経接続ではなくユーザの身体の動きを予測して反応する義肢というのは面白いアイデアだと思います。これは実際にあるものなのでしょうか? 人協働AIの文脈では、— Yu Yamaguchi@新シリーズ3巻10/18発売 (@Yu_Yamaguchi_) November 2, 2022 建築現場、倉庫等、人と一緒の現場で働くロボットには多く見られるようになるだろう技術と思えます。GAN等の生成AIや自由エネルギー理論、グラフAIなど、現代のAI技術への言及が多く楽しめました。人の動作を予測し動作をプランニングすることを通じて人の行動プロトコルを学習するというのは— Yu Yamaguchi@新シリーズ3巻10/18発売 (@Yu_Yamaguchi_) November 2, 2022 充分にあり得る想定だと思います。「AIは意味など考えないけれど、あたかも人のように振る舞う、それが人との擬似的な相互作用を起こす」というのは長谷さんの作家性だなあと思いました。— Yu Yamaguchi@新シリーズ3巻10/18発売 (@Yu_Yamaguchi_) November 2, 2022 私も、「AIが意味を理解する」ということの意味についてはある程度の拘りをもっています。原初の人間と同様、世界に意味を付与するには個体同士のコミュニケーション(身体的または言語的)プロトコルの交換の高度化により徐々になされたものでしょうし、深層学習ベースのAIで— Yu Yamaguchi@新シリーズ3巻10/18発売 (@Yu_Yamaguchi_) November 2, 2022 それをなすには、こうした方法を辿っていくものなのかもしれません。(感想続く)— Yu Yamaguchi@新シリーズ3巻10/18発売 (@Yu_Yamaguchi_) November 2, 2022 認知症と介護の描写もありますが、思うに、人間の脳の機能というものは、熟考的な部分から徐々に失われ、AIならは深層学習によってなされる即応的な部分はより長く残るものでしょう。長期のプランニングはできなくても、周囲の環境への反応としての一連の言葉のフレーズ、行動のパターンは残り続ける。— Yu Yamaguchi@新シリーズ3巻10/18発売 (@Yu_Yamaguchi_) November 2, 2022 認知症と介護の描写もありますが、思うに、人間の脳の機能というものは、熟考的な部分から徐々に失われ、AIならは深層学習によってなされる即応的な部分はより長く残るものでしょう。長期のプランニングはできなくても、周囲の環境への反応としての一連の言葉のフレーズ、行動のパターンは残り続ける。— Yu Yamaguchi@新シリーズ3巻10/18発売 (@Yu_Yamaguchi_) November 2, 2022 プロトコル・オブ・ヒューマニティ、「人間性のプロトコルは速度と距離で伝わる」という言葉があるのですが、じゃあ「人間性とは?」というのを非常に考えてしまいます。主人公は人間性を主題にした講演をやるわけですが、— Yu Yamaguchi@新シリーズ3巻10/18発売 (@Yu_Yamaguchi_) November 4, 2022 それについては「身体で表現するしかない」ということで、言葉での表現はしていないんですよね。お兄さんにお父さんの介護費用を折半で出すことを断れたりして、「人間性なんてこんなものか」とがっかりする場面すらある。— Yu Yamaguchi@新シリーズ3巻10/18発売 (@Yu_Yamaguchi_) November 4, 2022 そしてラストの講演のシーン。元来人間性を持っていないはずのロボットやマニピュレータに人間が人間性を感じるのはどういう場合か、それは人間と身体でコミュニケーションした場合だろう、とすれば人間同士が人間性を感じるのもそういう場合だろう、というのはかなり本質的な答えでしょう。— Yu Yamaguchi@新シリーズ3巻10/18発売 (@Yu_Yamaguchi_) November 4, 2022 それが、意味ある言葉を失った父とのダンスともつながります。もともと、「人間性とは歴史時代以前から持っていたはずである」という前提が垣間見えるので、意味ある言葉で表現できるものだけが人間性だとおかしいということなんですよね。— Yu Yamaguchi@新シリーズ3巻10/18発売 (@Yu_Yamaguchi_) November 4, 2022 だから、熟考的知能がなくても表現できるものであるべきだし、そうでないとおかしい、ということになる。ダンスと認知症。この二つのテーマが、このラストの主張を裏書きするための強力な道具立てになっているわけです。(感想続くかも?)— Yu Yamaguchi@新シリーズ3巻10/18発売 (@Yu_Yamaguchi_) November 4, 2022 このツリーに存在する「熟考的」「即応的」という言葉については、こちらのレポートを参照しております。https://t.co/7xg9iw8YAw— Yu Yamaguchi@新シリーズ3巻10/18発売 (@Yu_Yamaguchi_) November 4, 2022 ダウンロード copy #表現 #認知症 #人間性 #早川書房 #長谷敏司 #プロトコル・オブ・ヒューマニティ #熟考的 #即応的 3 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート