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蛍と鹿

ホタルブクロが咲いて、時期的には蛍の見頃になった

良いタイミングで一緒に観にいこうと友人達を誘っていたものの、なかなか暖かく晴れた夜がなく、ポツポツとしか飛ばない日が続く

予報では今日からずっと雨だったので、昨夜、突然の声かけに応じてくれた友人家族と一緒に行ってみたら、大当たり

飛び交う沢山の蛍に子供たちは大喜び

たーっと駆けて行って小さな光を手の中に入れたり、逃したりと嬉しそうだった

しかもこの夜は偶々近くの猟師さんが仕掛けたくくり罠に鹿がかかっていて、みんなで野生の鹿を間近に見ることもできた

そして今朝、田の水を止めにいった夫が罠の主の猟師さんと遭遇

帰宅後すぐに仕事に向かった夫に代わって、自転車で鹿肉を頂きに行ったら、ニコニコと左右のもも肉と背ロース、3つの大きなビニル袋に入った肉塊を手渡して下さった

左手でハンドルをにぎり、右肩で肉塊を担いで雨の中帰宅

毛や固い筋膜を取り除くなど処理をして、ソミュール液につけた

まだ生きていた時の体温が残る肉を淡々と処理
魚を捌く時よりも、生き物を頂くという感覚を生生しく感じさせてもらった

無駄な脂分も臭みもなくさっぱりとしていて、すっきりと綺麗な肉だった
きっと、とても美味しいだろうと思う

囚われた鹿を一緒に見た子供たちと、いただこうと思う