【物語】水平線のむこうには
水平線のむこうには、今日をつくる工場がある。
まだ誰も出会っていない、今日をつくる工場がある。
工場にいるのは、三角帽子の小人たち。
不思議な金ヅチふり上げて、トンテンカンと今日をつくる。
今日の太陽を、トンテンカン。
水平線のむこうから、そっと太陽をおくりだす。
空は金色に輝いて、海には金色の道がのびる。
「おはようさん」と今日がはじまる。
ひつじ雲を、トンテンカン。
水平線のむこうから、そっと雲を空に放す。
空にならんだ、ひつじ雲。
秋の風がゆったりふいて、みんなそろって大移動。
うれしいお知らせ、トンテンカン。
水平線のむこうから、そっと風に手紙をのせる。
いいことあるな、と思った人は、風の手紙が届いてる。
それが手紙と気づかなくても、うれしい笑顔がパッと咲く。
今日も一日、トンテンカン。
不思議な金ヅチふり上げて、トンテンカンと今日をつくる。
三角帽子の小人たち。
心の願いは、ただひとつ。
希望に満ちた今日であれ。
Twitterでお題を出してくださっている
#深夜の二時間作詩 さんのお題『水平線』で
書いた詩を、短い物語にしてみました🌷
読んでくれて、ありがとう😊
~裕:ゆう
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