エヴァンジェリストの役目

今思えば80年代終盤から90年代初頭は高橋名人を始め、毛利名人、橋本名人と言ったゲームの名人だけでなく、タミヤの前ちゃん、滝博士、ミニ四ファイター、バンダイの川口名人と今でいうところのエヴァンジェリストが活躍した時期でした。

この記事にあるように、当時のエヴァンジェリストの活躍が今の「文化」の基盤になっているのは間違いないと思います。

中でも高橋名人が圧倒的な活躍を誇り、今でもこのように度々登場しているのは、やはり16連射という必殺技を中心にしたキャラクターの確立だったのだろうと思います。

当時の高橋名人は単なる広報を飛び越えて、ゲームにもアニメにもなり、ゲーム界を代表したコンテンツでした。
(改めて考えるとハドソンって先進的な会社ですよね。。)

マーケティング的な観点で、エヴァンジェリストを立ててプロモーションを行うことは珍しくなくなりました。その多くはスティーブ・ジョブズを模倣したスタイルを目指しているように思われますが、実は高橋名人を目指すべきなのではと私は思います。

私はジョブズは本人の特異なキャラクターをナラティブで神話化する演出の賜だと捉えており、高橋名人は普通の人をキャラクター化することで世間に受け入れられるように作り上げた作品だと考えています。

成功がすべてですのでどちらが良いとも言えませんが、論理的に再現性を持つものは後者ですので、私自身は高橋名人を目指すべく努力を続けているのです。

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