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#99. 『汝、星のごとく』舞台の島はどこ?

2023年の本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの『汝、星の如く』。

主人公の青埜櫂(あおの・かい)と井上暁海(いのうえ・あきみ)の2人の人生を描いた物語ですね。

物語の舞台は愛媛県今治市に近い瀬戸内海の小さな島ですが、どの島かは書かれていません。

私はAudibleで聴いたのですが、風光明媚な島の風景が鮮明に思い浮かぶような描写は見事でした。

私はこういう物語に触れたとき、その舞台や土地のことを知りたくなります。


凪良ゆうさんのインタビュー記事や小説の感想などの記事をいくつか読みましたが、舞台の島は分かりませんでした。

ということで、調べてみます。


Yahoo知恵袋で手掛かりになるなるような回答がありました。

なるほど。高根島。

広島県尾道市の島です。

物語では、確かに島の描写は以下のように描かれます。

  • 瀬戸内海の小さな島

  • 隣の大きな島や、今治まではバスで行ける

  • 隣の大きな島には造船所、ローソンがある

  • 舞台の島にコンビニはない

高根島はすべて当てはまります。隣の生口島から橋が架かっているので、バスで移動することもできそうです。

しかし、舞台の島は広島よりも愛媛の生活圏に近いという描写があります。
また、小説では島に高校があると描写がありましたが、調べたところ高根島には高校はありません。

高根島は広島県なので、もっと愛媛県寄りの島ではないかと思います。


  • 愛媛県の島

  • バスで移動できる

この条件を追加したとき、今治市の「馬島」という島がありました。

四国本土の今治からしまなみ海道で大島を結ぶ間の小さな島です。

確かに、島民専用のインターチェンジがあり、そこにバス停があるようです。

しかし、Wikipediaによると馬島は2021年3月時点で人口13人(!)
さすがに島に高校もありません。

今治から最も近くてバスで移動できるという条件は満たしますが、舞台の島としては小さすぎます。


他に考えられるのは、今治市の伯方島という島です。

「はかたの塩」のCMでも有名です。

今治からも近く、高校の分校があるようです。

しまなみ海道のインターチェンジもあり、バスで今治へ移動もできます。

しかし、伯方島にはローソンが1軒あり造船所もあるようなので、小説の描写とは異なります。

物語の時間軸では、まだローソンがなかったという可能性もありますが、伯方島が舞台であるとは断言できません。


「高根島」「馬島」「伯方島」という3つの島を調べて『汝、星のごとく』の描写と重ね合わせましたが、どれも該当するようで該当しないという結果になりました。

最後の説は、物語の島自体が架空の島という説です。

舞台の島の名前の明確な説明がないので、実在しない島での物語という可能性もありますね。


結論:舞台の島はどの島か分かりません!


でも、櫂と暁海が自分で選んだ人生を映し出す瀬戸内海の島の穏やかで鮮やかな輝きは、とても眩しく読者の脳裏に刻み込まれます。

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