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知財戦略コレクション 第1回

はじめに

知財戦略といえば、オープンクローズ戦略やライセンス戦略、SDGsへの貢献などが挙げられる。市場情報で知ることができる実例はよく知ってる企業が多いなー
って思ったので、すごい話題になったわけではなさそうな(偏見)知財戦略事例を集めました。


オープンクローズ戦略

・エステー化学
機能性樹木抽出成分の技術をハブに色々な企業と組んで製品開発を行なっているようだ。


「クリアフォレスト」事業推進 他企業との共同開発で業務用市場に本格的参入へ
https://www.st-c.co.jp/news/newsrelease/2018/20180830_004277.html

どのようなことをしてきたかと言うと、

トドマツから抽出した空気浄化作用に優れる「機能性樹木抽出成分」を活用する「クリアフォレスト事業」の展開を2011年から進めてきた。

とのこと。
詳細は次のように書かれている。

会社規模からして、基礎研究にかけるリソースは限られていたので、日本香り研究所の方針が「パートナーズ戦略」というオープンイノベーション型でスタートしました。

おそらく、中核となる特許はこちら

再表2010/098440 
(11)【国際公開番号】WO2010/098440
(43)【国際公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【発行日】平成24年9月6日(2012.9.6)
(54)【発明の名称】高モノテルペン成分含有精油、その製造方法および当該精油を用いた環境汚染物質浄化方法


ライセンス戦略

・株式会社エアロネクスト

経営戦略と強み
無形資産を重視するIP経営と、知財戦略、グローバル戦略、パートナーシップ戦略を特徴とし、ヒト・カネ・モノに依存しない少数精鋭で専門性の高いマネジメントチームで「ライセンス」というビジネスモデルを戦略的に迅速にかつ高水準に遂行する、それがエアロネクストの経営のコアであり、強みです。

ライセンスをビジネスモデルとしているようだ。

エアロネクストとACSL、4D GRAVITY®を搭載した用途特化型ドローンの 共同開発と量産に向けライセンス契約を締結
https://aeronext.co.jp/news/acslライセンス契約締結/

株式会社エアロネクスト(東京都渋谷区、代表取締役CEO:田路 圭輔、以下エアロネクスト)と株式会社⾃律制御システム研究所(東京都江戸川区、代表取締役社長 兼 COO:鷲谷 聡之 以下 ACSL 証券コード6232)は、この度、ドローンの基本性能を向上させるエアロネクストの機体構造設計技術4D GRAVITY®︎を搭載した産業用ドローンの共同開発契約と、開発機体の製造・販売に関する4D GRAVITY®︎特許群のライセンス契約を締結しましたので、お知らせいたします。両社は、ACSLが開発中の用途特化型機体の中でも、物流領域に特化したドローンへ、エアロネクストの4D GRAVITY®︎を活用することで、安定性・効率性・機動性を向上させたドローンの開発を行います。エアロネクストとACSLは、今後もドローン市場の拡大とドローン産業の発展に寄与してまいります。

関係特許を182件保有している様子。

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終わりに

これからどんどん事例を集めてnoteにまとめていきたい。

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