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7月 俺的化学業界ニュースまとめ+関係特許の調査
7月の化学業界ニュースで印象に残ったものをまとめていきます。+して、月に気になったニュースに関する特許を限定して3つ見て、コメントしていきます(月末更新予定)。
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花王、RNAを常温で安定的に保存・輸送できる技術を構築について
関連特許を探す
DB: J-platpat(本記事はJ-platpatのみで検索する)
検索式:[花王/AP][RNA/TX][保存/TX]
(11)【公開番号】特開2022-40103(P2022-40103A)
(43)【公開日】令和4年3月10日(2022.3.10)
(54)【発明の名称】RNAの保存方法
記載としては、下記の通りである。
【要約】
【課題】皮膚表上脂質由来RNAを安定に保存するための方法の提供。
【解決手段】皮膚表上脂質を含む採取媒体を、水又はアルコール水溶液を溶媒とするグアニジン塩酸塩及びグアニジンチオシアン酸塩からなる群より選択される少なくとも1種を含む水溶液で処理することを含む、皮膚表上脂質由来RNAの分解防止方法。
![](https://assets.st-note.com/img/1659055445045-Qcv6326N0E.png)
コメント
記事記載にあるように、
「この技術を用いて、ヘルスケアシステムズとともに、生活者が自宅にいながらにして健康状態の把握を可能にする郵送検査サービス」の普及が加速すれば、消費者個人個人にマッチした化粧品の配合サービスも提供できると考えられる。また、化粧品だけでなく、医療用途にも活用できるのはないだろうか?
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ナノティスについて
ナノティスは次世代の感染症迅速検査デバイスの研究開発を行う東京大学発ベンチャーである。
特許は1件(ファミリー)出願しており、記事に関連した内容となっている。ニプロとの共願ではなさそうである。
以下の通りである。
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2022-94219(P2022-94219A)
(43)【公開日】令和4年6月24日(2022.6.24)
(54)【発明の名称】試料中の被検出物質を検出する方法
【要約】
【課題】高感度な測定を専用の設備、環境、知識および技術を必要とすることなく行うことが可能となる新たな測定系を提供すること。
【解決手段】試料中の被検出物質を検出する方法であって、試料中で、電気泳動または誘電泳動により局所に濃縮した被検出物質と被検出物質認識材料との結合体の蛍光強度の変化をイメージセンサーで測定する工程を含み、被検出物質認識材料は特定波長で蛍光を発する蛍光物質で標識されており、特異的に被検出物質を認識して結合し、試料は、電極を検出セルの底部の内側に設けた検出セル内に存在し、(1)イメージセンサー上に透明な絶縁膜を設けて蛍光を測定するか、(2)検出セルの底部の外側に接するようにイメージセンサーを設けて蛍光を測定するか、(3)電極はX方向とY方向で異方性を有し、イメージセンサー上に電極と同様の異方性を有するスリットを設けて蛍光を測定するか、(4)検出セルの底部から励起光を照射し、検出セルの側面部にイメージセンサーを設けて蛍光を測定する、方法。
コメント
中間応答があれば、見てみたいので、観察していたい。
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資生堂、黒ショウガエキスが腸管バリア機能を高める作用を発見について
今回、広島大学大学院の鈴木教授と共同で、ヒト腸管細胞を用いて腸管バリア機能強化の効果を調べた。安全性が高い約50の候補成分の中から腸のタイトジャンクションに作用することが確認された15成分を抽出し、ポリフェノールの一種でポリメトキシフラボノイドに分類される「ジメトキシフラボン」「ペンタメトキシフラボン」を含む黒ショウガエキスに、優れた作用があることを見出した。
関連特許を探したが、見つからず。
他社の動向を簡単に調査してみた。(以下コメント)
コメント
出願人のランキングは以下の様である。
![](https://assets.st-note.com/img/1659056377382-rpyH22IzIU.png?width=800)
ランキング一位の東洋新薬は、バリア機能という言及はないが、
以下の特許では、ポリフェノールの腸吸収の促進効果を述べている。
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2014-129428(P2014-129428A)
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記方法によっても、ポリフェノールの生体内への吸収性はいまだ十分なものとは言えなかった。また、植物由来のポリフェノールはその植物の種類によって構造や性質が大きく異なるため、他の植物由来のポリフェノールについて知られている吸収性の改善方法を、そのまま黒ショウガに転用することはできない。そして、黒ショウガ成分に含まれるポリフェノールについては、どのようなものが腸管透過吸収性を効果的に助けるのかは知られていなかった。
【0008】
本発明は、黒ショウガ成分を経口で摂取した場合においても、含まれるポリフェノール類を効果的に体内に吸収することができる組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、油脂を含むコート層で、上述の黒ショウガ成分含有コアの表面の一部又は全部を被覆することにより、意外にも、経口で摂取した場合においても、黒ショウガ成分に含まれるポリフェノール類の体内への吸収性が高まることを見出し、本発明を完成するに至った。
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以上
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