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「気」を読む技術
日本人にはもともと「気」の文化があったといいます。
「気を使う」
「空気を読む」
「気にする」
など、「気」という言葉を使うことは無意識に多いわけですが、今や日本人はこの「気」を感じる力、読む力が衰えてきているのではないかと感じます。
私自身は、武術の修行をしていることもあり、「気」の鍛錬などもしているわけですが、ある武術雑誌を読んでいたとき、興味深い記事を見つけました。
それは、気の鍛錬をし、修行をしている人は、相手の殺気や気配、変化を読むことができるということ。
それはかつて、侍の文化があった日本人にとっても、大事な感覚であったと思います。
そんなもの日常では使わない、と思われることもありますが、恐ろしい事件が起きている昨今です。
逆に今こそ、そうした「気」を読む力を養う必要があるのではないかと思います。
それは何も特別なことをするのではなく、当たり前の鍛錬を日々続けていくということ。
しかし、今はそうした鍛錬の習慣化というのも難しくなっているのかもしれません。
先ほども述べましたが、相手の「殺気」を読む技術、というのは、今の日本には必要ではないかと思います。
相手の気持ちを読まないふるまい、横柄な態度、周りに気を配る配慮の欠如、など、日々外を歩いていて恐ろしい世の中だなと感じることがあります。
ストレス社会と言われる現代、本当の意味ではこの「気」を感じ、読み取る力があれば、ストレスの要因になるものも避けることができるのでは、とも思う次第です。
相手の殺気に無防備でいるのではなく、常に周りに気を配り、本当の意味で「護身」をしていく。
今の時代、それが必要なのではないかと思います。
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