プラモデル制作における塗装の面白さについて
今日はプラモデル制作における塗装の面白さについて、個人的な見解を書いていく。
プラモデル制作とは、リアリティである。
そして、リアルとリアリティは異なる。
原作や実物通りに作るのか。
自分のゴーストに従うのか。
お手本に沿って作るのか。
私は私のゴーストに従いたい。そう呟くのだ、私のゴーストが。
という訳で、私は私にとってのリアリティを追求したいし、自己満足で構わない。
なので、下手くそで構わないし、下手くそな方がリアリティが増すまである。
タミヤの2号戦車。組み立ててからの塗装。まずは下地をグレーゴールドで塗って、乾いたらミントグリーンを塗った。
ザッツ雑塗り。
これが迷彩柄と言えるのかさえ分からない。
私は筆塗りで雑に塗っている。
ムラがムラムラしている。
さらにヴァイオレンス!
丁寧に塗ろう、キレイに塗ろう、ではなく、勢いよく、スピーディに、自由に。
筆塗り塗装は難しい。
そうそうキレイに塗れない。
だから、筆塗り塗装をすると、キレイな仕上がりではなくなる。
それを、何とかキレイに、職人的に仕上げるのも楽しいだろう。
キレイに塗れないから塗装をしないモデラーも大勢居るだろう。
私はそのどちらでもない。
最初からキレイを目指さない。
キレイを目指すのなら、フィギュアを買えばいいし、職人的技術を目指せばいい。
プラモデルは工業製品で、プラスティックで、無機的に感じられる。
この無機的かつプラスチックのチープさがいい。
ガンプラの素組をしてみて、これはこれでありだな、と思ったが、わざわざ塗装をするとはどういうことかと言うと、私にとって、無機から有機へ、フラットから揺らぎへ、他者から自者へシフトさせる行為なのである。
厚塗りをすれば、凹凸が生まれるし、水で薄めればシャビシャビに塗れる。
塗装が乾いたらヤスリを掛けて、必要なら塗膜を削る。
色を混ぜて、塗りたい色を作ることも出来る。
キレイを目指さないのはヴァイオレンスで、加速させることでグルーヴが生まれる。
さらにジオラマを添えればアンビエントになる。
最近、アイシャドウによるウェザリング(汚し)塗装も始めた。何故アイシャドウなのか?
100円ショップでお安く、お手軽に始められる、という理由もあるが、ラメである。
プラモデルをラメでラメラメにしたいからである。
通常、ウェザリング塗装でラメは使わない。土、砂、サビなどを表現する為の塗装だからである。
しかし、私の筆塗りは、ムラがムラムラしているので、すでにウェザリング=汚し塗装になってしまっている。
そういう意味で、私の場合、ウェザリング塗装をする必要はあまりないかも知れないのだが、色を整えたり、ラメを入れたり、つまり、異なる質感表現を行うためのアイシャドウであり、粉なのである。
ラメとはセクシーであり、ほんのりエロスである。
アイシャドウによるウェザリング塗装に関しては、もっとやってみて、分かってから文章で書くことにする。
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