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たった1つに徹底的にこだわる

私の仕事の1つに、定期的なバナー制作があります。毎月、決まった数を制作する仕事です。

バナー制作は単価が安いので、一般的には「早く作ることで時給をあげよう」と言われます。私もそれを心がけていて、毎回どのくらい時間がかかるかは計測しています。

ただ先日、制作にいつもの5倍くらいの時間がかかってしまったことがありました。いつものように作ればいいだけなのに、なんだかしっくりこなくて。

なので早く作ることはあきらめて、とことん向き合ってみたんです。そうしたら、すごく納得感のある仕上がりになったんですよね。

数をこなせば慣れが出たり、忙しい時は時間の焦りを感じてしまうもの。だけどやっぱり、「1つを丁寧に完成させること」が大事だと思いました。

■「量」や「早さ」より、「質」が大事

早く仕上げて大量に生産する、ということも大切です。だけど、それは「質」が伴っていることが大前提だと思います。

バナー制作のような単価の安い仕事はだけでなく、日々のブログやYouTubeなどのSNS更新だってそう。

一生懸命書かれた文章や動画と、「えいや!」と投稿された文章って、伝わってきますよね。

それは巡り巡って結局、結果に現れます。

仕事で言えば、
・お客さんが増えない
・商品が売れない
・単価が上がらない

SNSで言えば、
・毎日投稿してもフォロワーや登録者数、いいねが増えない

といった風に。

数字で出る結果は気にしない!というのもいいですが、ときには質を上げるための1つの評価として見てみるのは、大事だと思うのです。


■毎日更新の人気YouTuberを追ってみた

毎日更新されている人気YouTuberさんを、何人か追ってみました。

観察してみると、自然に毎日話しているように見えて、どの動画も、内容に一定の質が担保されているなと思いました。

そして、数年前から比べると、明らかに質がじわじわと上がっているのです。話し方、構成、編集など、さまざまな点において。

どうしてそんな風にできるのだろう?と、さらに観察していくと、2つのことに気づきました。

1つは、ご本人がところどころで直接YouTube戦略の話をされていたことで、客観的な数字を把握し、コンサルや知人、視聴者からの意見を取り入れて戦略を立て改善している、というもの。

もう1つは私の主観で、毎回に全力投球で、最善を尽くしている、というのが聞き手に伝わってくるということです。

過去の動画を今見ると、「話し方がいまいちだな」と感じることもあります。でも当時は、すごく精一杯に話されていることがわかるので、手を抜いている、なんて全然感じません。その時点での最高の質、なのです。

まずは、1つを「完成」させること

「量」と「早さ」は、あとからついてくるものです。
そもそも、たった1つの最高品質を完成させてはじめて、量やスピードを考えることができるはずです。

私も今回時間をかけてバナーを作ってみたら、「次はもっと早く、同レベルのものが作れる!」、さらには、「次はもっといいものが作れそう!」という気持ちが自然と湧いてきています。

後日談ですが、クライアントさんからも評価いただき、追加のお仕事も依頼を受けました。途中で妥協していたら、「ま、こんなもんか」と、同じような感じで進み、仕事が広がるチャンスはなかったと思います。

だからこそ、”たった1つにこだわって完成させること”は、とても大切だと改めて言えます。それは今後の仕事をも大きく左右するのです。

一方で、たとえばYouTubeも他のSNSも、今や1日1つ以上の更新というのは、戦略的には、もはやセオリー。
短期的に結果を求めてしまうときなどに多いのが、この戦略を使って「とにかく毎日更新する」というもの。

ところが実は、「質にこだわる」より、「毎日更新する」方が、ぶっちゃけ簡単で楽です。しかもセオリーに沿っているのだから、「やっている気」「進んでいる気」にもなれちゃうものだから厄介。

時間をかけて、1つ1つを丁寧に完成させていくことが、長い目で見たら最短の近道だったと、愚直に取り組んだ人ならきっと気づくはず。

経験が浅い場合は特に、1日1個も作れない、更新できないものって、結構あると思うんですよね。そういう時期があっても、いいんです。

誰と比べて早いとか、遅い、ではなく、毎回自分が全力を出して完成させたかが大事。私も焦らず、短期的な結果に執着せず、愚直に取り組んでいこうと思います。

いただいたサポートを励みに、これからもコツコツ楽しく、がんばります✨ サポートいただけたらすごく嬉しいです😊