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会話に必要なひみつ道具

子どものころ、
特に幼稚園とか小学校のころって、

「〇〇君に嫌いって言われた。悲」
とか
「〇〇君にブスって言われた。怒」
とか
「〇〇ちゃんにムカつくって言われた。泣」

ってこと、
ありましたよね。

私は色白で顔が丸かったので、
男子に「かしわもち!」と言われて
からかわれていました。

いつもそれが嫌で
先生に言いつけたりしてたなぁ。


今となっては、

それは好きってことだな、
構ってほしいんだな、
うらやましいんだろうな、

という風に、
発言する言葉と裏腹な本心が
あるんだろうと想像できます。

特に子どもの言葉はわかりやすい。

でも結局、これって大人だって同じだなって
思うのです。

むしろ、大人の方が厄介。



「いいよいいよ気にしないで~」
と言いながら
本当はめっちゃ怒っていたり、

「大丈夫だよ!安心して!」
と言いながら
本当は不安でいっぱいだったり、

「私がやっておくね♪」
と言いながら
本当はめんどくさいと思っていたりする。

子どもより大人の方が
処世術らしきものを身につけた風に
巧妙な言葉遣いをするもんだから
本当に厄介。


でも。


本心を置き去りにしたツケは
必ず回ってくるものなのです。

その場はなんとかなっても
心の奥でずっと

「なんで私が我慢しなきゃいけないの」
「私ばっかり、そんな役回り!」
「あの人だけ得して、腹が立つ!」

というようなモヤモヤや苛立ちが
残るものだからです。

そしてそれは、
同じような場面で繰り返したり、
関係の無い別の場面にも
悪影響を及ぼしたりもします。

だから、放置するのは
あんまり良くないと思う。



誰かと会話する時、

例えば「かわいいね」と言われたら
そんなのは本心かどうかではなく
「ありがとう♪」と受け取ってしまえばいい。

でも、ちょっとでも相手の発言に

「ん?」

と感じるような違和感を感じたなら、

「翻訳コンニャク~!」

を、食べた方がいい。
(もちろん、イメージの中で。)


だれだって、悪気はなくとも
生きていく中で無意識に
身についてしまった変な処世術で
本心をねじ曲げて言葉にしていることがある。

だから、相手の言葉に
モヤッとか、イラッとか感じたら、
できるだけ自分なりに
相手の本心を想像して、
翻訳して受け止めたいと思うのです。

「ハッキリ言わないあの人が悪い!」

なんて言わないで、
自分なりに想像するんです。

変な処世術のせいで、本人ですら
本心がもう分からなくなっていることが大半で、

むしろ外から聞いた方が
その人の本心が見えることもあると思うから。


相手の言葉をストレートに真に受けて
イラッとするのではなく、
翻訳して相手の本心を想像してみる。

そうしたら、
相手に優しい気持ちが湧いてきたり、
円滑なコミュニケーションにも
自然につながっていったりする。

お互いが本心につながるところまで会話が向かえば
最高です。



私も、めんどくさいことが嫌いなので
本心は言わずに受け流したり、
なんだかんだ言われるくらいなら
自分でさっさと終わらせておいたりすることは
よくあります。

だから逆も然りで、
「あ、なんか今わたし、
嫌な感じの言い方したな…」

って思うことがあったら、
自分のためにも
翻訳コンニャクを食べたい。

そうしたら、
自分の傷ついたり泣いている本心に
気づけることがあるから。

気づくだけで、
なんだか救われた気分になるものです。

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