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気分はオレンジ色。
ここへ来て、
最近の自分の心境の変化がおもしろいんです。
生活の中の
色の感じ方でそれを感じています。
***
わたしのひとり暮らしは、
大学進学とともに始まりました。
とってもよく覚えています。
実家のリビングで
大学から届いた生協のパンフレットを見ながら、
ひとり暮らしはどんな部屋にしようかな〜
って、考えていて。
「オレンジにしたら?
明るくて、いいじゃない。」
母が台所から、
ちょっと適当なような軽い感じで
言ってきました。
んー、それでいいや。
そんな感じでわたしも適当に。
初ひとり暮らしの色は、
オレンジ系に決まりました。
カーテン、寝具、マット、
冷蔵庫までオレンジ。
オレンジ色の通り、明るく、
すこし呑気な大学生活だったと思います。
***
白い部屋にしたい。
そう思ったのは、
社会人になって3年目が終わるころの、
会社の寮から引越したときのこと。
そこから、テレビも家具もカーテンも、
白系に変えました。
少し色を取り入れるなら、
恋愛運あがってくれとの他力本願で、
ピンクを少々。
それから今までずっと
白を基調にした部屋です。
今振り返ってみると、
「白い部屋にしたい。」
こう感じたころから、
0?
本来の自分?
本当の姿”?
素っ裸の自分?
そんな自分に、
戻りたかったんだろうなぁ。
***
「リセット」「浄化」
そんな意味が、白にはあるらしい。
そのときはとにかくスッキリした部屋にしたい、
くらいにしか思っていなかったけど、
それは部屋ではなく、
自分自身に感じていたことなんだなと、
今ならとってもふに落ちます。
生きてきた中で、自分に付着していた不純物。
それは日々あまりにも自然にくっついていた。
幼いころは、違和感を感じながらも
正体もわからず、うまく表現もできず、
わめき散らしたこともあったけれど、
「そういうものだよ」なんて説得されながら、
「そういうもんか」って思うようになってしまった。
あまりにもナチュラルで、
人生の大半をともにしてきた不純物。
その違和感はもうすっかり、
麻痺してしまうのが、大半の人なんだろうな。
「ちがう!なんか気持ち悪い!!」
大人になって、
そう正直に思った素直な自分のこと、
振り払おう、まっさらにしよう、と
行動した自分のこと、
ほめてあげたいと思います。
***
不思議なもので、
長く不純物と一緒に生きていたら、
なくなるのも寂しい気がしてきたり。
取り除こうとしたら、
真冬に一気に身包みはがされるような、
ぽつんと見知らぬ土地においてけぼりにされるような、
寒さや孤独感すら感じるもんだから、
もうほんとに、わたしってやつは。
でもここへきて最近、
オレンジ色が恋しくなってきのだから、
びっくりしましたよ。
よく見たら周りの白ももう、
汚れてたり、くすんでいる。
ためしに、
オレンジのガーベラを買って飾ってみたら、
部屋の温度が 0.5 度くらい上がったかのような
こころにぽわっと、あったかいものを感じた。
その数日後には、
オレンジ色のポピーの絵葉書まで、
届いたもんだから、
さらに 0.5 度、温暖化。
ガーベラが枯れるまでポピーも並べて飾って、
ときどきふっと、目をやってみたりした。
大学進学のころのような、
能天気で無垢で、明るい感覚もありながら、
空気が澄んだ感じも加わっていて、
もう少し呼吸がゆっくりで
落ち着きのある情熱とでもいうのか、
今まで感じたことのない感覚が、
加わっています。
***
古いオレンジは、
今や冷蔵庫だけになった。
ボロがきてるのは、わかっています。
機能的に、寿命的に、そろそろ限界。
これを手放すときにいよいよ、
最後にさようならをする自分がいるんだろうと
勝手に覚悟してる。
あたらしいオレンジは、
生活にどんな変化をもたらしてくれるんだろうな。
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