一日一善

｢一日一善｣という言葉を、
ときどき思い出しては、「善」できることを
きょろきょろさがす。

カフェ向かって歩いていたら、
途中に献血車が止まっていた。

よし。
今日の「善」は献血だ！と思い立ち、
献血車へ。

高校生のころ、たまに献血していたのだけど、
そういえば
しばらく献血をしていないことを思い出し、
なんとなく罪悪感を感じた。

でも、献血できていないのには、
理由があったんだった。

高校の時にしていたのは200ml献血であり、
献血ルームでやっていたもの。

さらに、200mlは余らせることもあるから
400mlが主流で、
それは体重50kg以上の人しかできない。

献血車では、400ml献血しか扱っていないのだ。

そうだそうだ、だからこれまで
会社に献血車がきてもできなかったし、
献血ルームにも行っていなかったんだ。

めでたくコロナ太りで
そのとき体重はクリアしてしまったので、
（注：もうダイエットしました）
意気揚々と献血車に乗り込んだわたしは
事前の血液検査へ。

しかし貧血で献血NG。

「お役に立てず、すみません・・・」

再び罪悪感と情けなさ。

「血液に余裕がある人から、
400mlいただくものなので、大丈夫ですよ。

女性はホルモンバランスで
こういう数値にはなりやすいですし。

献血ルームで200mlの成分献血をやっています。
そちらは足りていないので、
もしよければ行ってみてくださいね。

健康的な食事、生活を心がけてください。」

と、やさしく励ましてもらい、
献血していないのに
スポーツドリンク、クッキー、乳酸飲料を
もらってしまった。

「善」するつもりが、
「善」されてしまった。