医療現場で直面した「不」を解消したい。私がUbieのScale組織・UCS(Ubie Customer Science:旧UAC)で働く理由と、実際に働いて感じること。そして、いま組織が抱えている課題について。


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※必要最小限の時間で9月に撮影しました。撮影の時のみマスクを外しております。

はじめに

はじめまして。2020年2月にUbie株式会社に入社し、プロダクトのScale機能を担うUbie Customer Science(以下UCS)にてフィールドセールス/カスターサクセスを担当している小出です(写真右)。

この記事は、UbieがUbie Customer Science(グロース&サクセス)とUbie Discovery(事業・プロダクト開発)の2つの分かれた組織に生まれ変わったことをきっかけに、WantedlyからNoteに移管したものになります。

※組織が生まれ変わった話は、Ubie でデザイナーをしているhatakeさんが(採用のために分けた組織がお互いの採用ブランドを毀損していたため、二組織同時改称しました。)でお伝えしていますので、是非ご覧ください。


約1年前(2020年4月)に、私が5年勤めたリクルートメディカルキャリアを退職して、UbieのメインプロダクトであるAI問診のスケール機能を担うUCSに入社した理由、実際に働いてみて感じていること、そしていま抱えている課題について、なるべくリアルにお伝えしたいと思います。

この記事を読んでくださった方が少しでもUCSに興味を持ってただければ幸いです。

目次:
1.プロフィール
2.UCSに入社した理由
- 医療現場で感じていた不
- 20代ラストのチャレンジ
3.UCSで働いて感じていること
- 「三方よし」以上のプロダクトの魅力
- 人材要件について
4.UCSの今の課題


1.プロフィール


2014年4月に、医師・看護師・薬剤師の医療従事者の人材紹介事業を中心に医療機関向けサービスを展開するリクルートメディカルキャリアに新卒入社。

看護師紹介事業のキャリアアドバイザー(営業職)、医師紹介事業の経営企画、全社横断のIT企画部門など、一貫して人材紹介事業で多職種を経験。2019年に社内スタートアップの医院承継事業に異動し、コンサルタント・マーケティングを担当。2020年2月よりUbieに転職し、メインプロダクトであるAI問診の拡大を担うUCS(旧:UAC)に配属。


2.UbieのUCSに入社した理由


-医療現場で直面した「不」

前職のリクルートメディカルキャリアでは、主に病院や医院、介護施設といった医療機関に対して、医師や看護師の採用を支援する人材紹介事業を行っていました。慢性的な医師・看護師不足が起きている病院やクリニック、介護施設などに、様々なソリューションを通じて、必要な人員を充足させることがミッションでした。

ですが、現場では、人を採用しても定着せず短期間で退職してしまうという、悪循環に陥っていました。

その要因は慢性的な人手不足だけではありません。一般企業など他の産業と比べても圧倒的にIT化が遅れており、生産性が上がらずなかなか働き方が改善されない構造が、こうした事態を引き起こしていました。

医療従事者が本来一番に向き合うべきは、患者への医療サービス提供です。にも関わらず「事務作業」に忙殺され、結果として従業員の満足度が低下し、より良い条件・環境を求めて転職してしまうという悪循環につながっているのでした。

医療現場の働き方を抜本的に改善しなければ、この悪循環を改善することは出来ません。そう心の底で感じる反面、既存のビジネスモデルではその課題を解決できる手段がなく、もどかしい感情を抱いていました。

-20代ラストのチャレンジ

もやもやした気持ちでキャリアの方向性に悩んでいると、いつしか人材紹介とは異なるアプローチで医療機関の課題を解決するビジネスに携わりたいと思うように。そんな中、高齢化地域の医師偏在や、深刻な開業医の後継者不足といった問題の解決に取り組む、立ち上げ後まもない社内スタートアップである「医院承継事業」に、社内公募制度を利用して挑戦する機会を得ました。

現在、様々な業界で後継者の不在が問題となっていますが、診療所(クリニック)の開業医もまた、後継者不在で廃業されるケースが後を途絶えません。

全国に8000施設ある病院に対して、診療所(クリニック)は10万ありますが、その多くが勤務医と同じか、それ以上に過酷な労働環境にいることを目の当たりにしました。

ここでの経験から、医療現場の「不」を根本的に解消できるビジネスに関わりたい、社会的インパクトの大きい仕事がしたい、という思いが更に強くなっていました。当時20代最後の年ということにも後押しされたのかもしれません。

そんな折に、同じリクルートの同期で、Ubieの創業期に入社していた学生時代の知り合いのFacebookの投稿で偶然、AI問診を知りました。

「このプロダクトなら医療従事者の業務効率化に貢献できる」「感じていた医療現場の負を抜本的に解決できる」と直感し、立ち上げ後間もなかったAI問診のスケール機能を担う、UCSという組織に入社することを決めました。


3.UCSで働いて感じていること


-「三方よし」以上のプロダクトの魅力

前職では、ビジネスをする上で、「いかに多くのステークホルダーに対して価値提供ができるか」という視点の重要さを学びました。

私がリクルートメディカルキャリアで最後に取り組んでいた医院承継事業は、簡単に言うと、後継者不在で自分の医院(クリニック)を譲渡したい院長と、これから開業したい医師のマッチングですが、多くのステークホルダーがハッピーになれるビジネスモデルでした。

例えば、廃業すると得られなかった譲渡報酬を現院長が受け取れるだけではありません。働く従業員の雇用の維持、近隣薬局の存続、会計事務所・税理士事務所の顧問契約の維持、そして何より地域の患者が安心して通いなれた診療所に通院できます。まさにビジネスモデルのお手本のような事業でした。

AI問診においても、医師の業務効率化のみならず、看護師やコメディカルといった医療従事者の業務負担の軽減、電子カルテベンダーのプロダクトのバリューアップが期待できます。そして患者にとっても病院での待ち時間が減ることや疾患の早期発見につながる可能性があり、多くのステークホルダーがメリットを享受できるプロダクトです。

実際に私も、導入をご支援させていただいている医療機関から「ありがとう」と感謝していただけるサービスであることを日々実感しています。

-人材要件について

AI問診をより多くの医療機関へ届けるために、採用するメンバーの人材要件についても議論を重ねてきました。

どのようにできたか少し詳細に説明すると、AI問診をスケールさせるために、「障壁になりそうなこと」=「起きてほしくないこと」を思いつく限り全て書き出し、それらの因果関係を矢印でつなぎ、システム図を作成しました。

そのシステム図の構成要素の中で、AI問診を展開するために特に起きて欲しくないことを選定し、どのような要件を持つ人物であればそれを防ぐためのアクションができるか?という視点で言語化・抽象化しました。それが、UCSの採用基準である「4つの要件」(詳細はこちらの資料の内容を参照)に繋がっています。

もちろんすべて重要な要素なのですが、4つの要件の中で、私が個人的に大切にしたいと思っている「誠実」の要件についてもう少し詳しくご紹介します。

我々のAI問診がターゲットとする病院は、全国に約8,000施設しかありません。

仮に初回の商談で成果が残せなかったとしても、将来的にAI問診を導入する可能性を考慮して、中長期の視点を持ち、1施設でも無駄にすることなく良好な関係性を構築することが非常に重要です。

自分ひとりの短期的な業績を出すためにマーケットを焼き畑にしてしまうことは絶対にあってはなりません。

もちろん、課題を正確に把握したり効果的にプロダクトの魅力を伝えるための営業的なテクニックは大歓迎ですが、嘘をついたり、自社に都合の良い情報だけを恣意的に伝えるなど、相手に損害を与える可能性のある行動は絶対に排除すべきです。

病院ごとの課題に寄り添い、丁寧な提案を積み重ね、もし仮にすぐに成約に繋がらないとしても、真摯な対応をする。そんな「誠実さ」を大切にしており、そのようなマインドで取り組んでくれる方と一緒に働きたいと考えています。


4.UCSの今の課題


私が2020年2月にUCSの立ち上げのタイミングでジョインしてから、約8か月が経ちました。

はじめは数名のメンバーからスタートしたUCSですが、IS、FS、CS、マーケなどのチームも徐々に形になっており、今では30人を超える組織になっています。

プロダクト自体も、スピーディーにAIの精度向上や機能のアップデートを重ねています。私自身もフィールドセールスとして日々全国の医療機関を飛び回っていますが、ますますお客様から感謝されるプロダクトに成長していると実感します。

一方、それをスケールさせるUCSという組織も、どんどん魅力的な組織に成長しています。UCSのメンバー全員が、AI問診というプロダクトを、もっと多くの医療機関へ、全国の隅々まで、はやく届けたいと思っています。

事業計画ベースでも200名の組織になることが明示なのですが、そのための仲間が圧倒的に不足しており、UCSでは一緒に働く仲間を募集しています

この記事を読んで少しでも興味をもってくださった方は、是非お気軽にご連絡ください。

また、もし周りで転職で迷っている方がいらっしゃいましたら、是非ご紹介いただけると嬉しいです。

・AIやSaaSビジネスに興味がある

・70億人の健康に貢献する製品を世の中に広めたい

・日本の医療をテクノロジーで変革したい

・社会貢献感を感じられずにもやもやしている

一緒にAI問診のスケールを通じて、「70億人が健康な世界を実現する」未来に向けて、一緒に働けるのを楽しみにしています。


【UCSDay_オンライン説明会】 ※旧:UACDay

毎週水曜日19:00‐20:00にオンラインにて実施しております。
当日は事業や組織についてお話しし、特定のテーマで社員のディスカッション、またリアルタイムでの質疑応答も活発に行われますので現場のリアルをお伝え出来るかと思います!
少しでもご興味お持ちいただけた方は下記フォームより登録いただきZoomにてお気軽にご参加ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe0YKu2q_X6909knGZwsETnzZHH-StKQa12cOnklU5VEQUWYA/viewform

Ubie株式会社 Ubie AI Consultingでは一緒に働く仲間を募集しています
インサイドセールス
カスタマーサクセス責任者候補
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