フロリハナ精油

エッセンシャルオイル(精油)のブレンドについて

※こちらは2019,11の記事です


ここ八ヶ岳はそろそろ紅葉の終わるころ。


朝晩は本格的に寒くなってきました。


土曜日の最低気温の予報が-4℃となっているのを見て、恐れおののいております💦


さて、今日は精油のブレンドについて。


精油はお気に入りのものを単体で使うのもよいのですが、複数の種類をブレンドをすると深みが出てとても良い香りになります。


とはいえ、精油の種類はとても多いので、何をどう組み合わせていいのか難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。


精油のブレンドは、最初は法則に則って作ってみるのが無難かなと思います。


まず、精油の香りは大きく7つに系統立てることができます。


①スパイス系:クローブ、ブラックペパー、ナツメグ、ターメリック、ジンジャー、カルダモンなど

②ハーブ系:ペパーミント、クラリセージ、アンジェリカルート、スパイクナード 、フェンネル、ローズマリー、ヒソップ、マジョラムなど

③フローラル系:ローズゼラニウム、ジャスミン、ローズ、ロータス、ネロリ、ラベンダー、カモミールなど

④柑橘系:プチグレン、ベルガモット、オレンジ、レモングラス、レモンバーベナ、メリッサなど

⑤樹木系:ローズウッド、サイプレス、シダーウッド、ジュニパーベリー、ユーカリなど

⑥エキゾチック系:パチュリ、イランイラン、サンダルウッドなど

⑦樹脂系:フランキンセンス、ミルラ、ベンゾインなど


そして、この系統が同じもの同士のブレンドは香りのバランスが良い、さらに隣同士の系統(①と②、②と③、、、、、そして⑦と①)も香りのバランスが良いです。


香りのブレンドに慣れてきたら、上の法則に則らなくても、ご自分の好きな香りで試してみてください。


香りをブレンドする際に便利なものが、「ムエット」という調香用の紙。

ムエット

こんな風に、画用紙を細長くしたようなものがムエット。


お持ちでなければ、画用紙を細く切って使ってもよいと思います。


ブレンドしたい精油をムエットに一滴落として、ブレンドしたい精油の種類の枚数のムエットを使います。


写真のように精油の種類のムエットを一度に持って、少し離して鼻を仰ぐようにして香りを嗅いで試します。


※※※ 注意 ※※※

精油の中には光毒性といって、光に当たると炎症を起こしやすいものや、妊娠中は使用を控えるものなどがあります。精油には種類によって禁忌事項があるものもあるので、必ず確認してから使ってください。

精油の濃度は作るクリームやオイルの、出来上がり量の1パーセント以下にすることが基本です。メーカーによっては原液を塗布できると謳っている製品もありますが、基本的に精油は自然界では有り得ない濃度にまで濃縮してあるので、原液塗布はお勧めしません。精油の一滴は0.05mlですので、必ず1パーセント以下になるように滴数を計算してお使いください。



★ 冬の香りのトリートメントオイル(30ml)

甘く重く女性らしい香りです。

マカダミアナッツオイルなどのお好きな植物オイル : 30ml

ローズゼラニウム精油 : 2滴(0.1ml)

フランキンセンス精油 : 1滴(0.05ml)

ラベンダー精油    : 1滴(0.05ml)

ベンゾイン精油    : 1滴(0.05ml) 

この場合の調香は、ローズゼラニウムとラベンダーが、③のフローラル系で、フランキンセンスとベンゾインが⑦の樹脂系。

ローズゼラニウムとラベンダー、フランキンセンスとベンゾインは同じ系統なので相性はよいです。そして③のフローラル系と⑦の樹脂系は系統としては離れているのですが、調香に慣れてくると、法則に必ずしも則らなくても、こんな組み合わせも、自分の感覚でできるようになってきます。

香りの系統を把握したら、さらに、香りの「ノート(揮発速度)」というものがあります。香りの持続する時間によって、トップノート、ミドルノート、ベースノートの3種類があり、この3種類をそれぞれ入れるのがバランスをとるコツです。

香りの系統と香りのノートを組み合わせることでさらに深みが増します。

調香の世界は奥が深くてとても楽しいので、ぜひ試してみてください。

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