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がんになったらとりあえず落ち着いて抹茶ラテを飲んで、寿司を食べに行くんだ。

がんの恐怖

タイトルでふざけてんのかこいつと思われたかもしれないけれど、大真面目だ。私はアルビノで、アルビノについて調べていたら難病情報センターのサイトに"中高年になると皮膚癌の発症率が高く"なんて書いてあった。

大学で生物学を専攻していたし、身内にもがんで亡くなった人がいてその最期も知っているし、がんのことを知らない方ではないと思う。

がんになったら起こること、それは治療。すごく痛いのだと聞く。私は痛いのも苦しいのも嫌いで、病院で何かの検査をするときに「それ痛いですか」と怯えきった顔で聞く患者だ。

可能性のある"恐怖"だからこそ、がんになるのではないかという不安は悪夢という形を取って現れる。

夢の中でのがん告知の後

夢の中のそれは乳がんであったり皮膚がんであったり悪性リンパ腫であったりするのだけれど、私は決まってスマホを取り落とし、カフェに行って抹茶ラテを飲んで泣くのだ。

自分のために一人で泣いてすっきりしたら、今度は治療のためのお金や仕事の都合をつけにスマホに向き合う。そうしている間も、頭は治療の痛みに対する恐怖でいっぱいだ。怖くて怖くてたまらなくて、でもどうしようもなくて、私は震える手で連絡を終える。

そして、自分を労るために寿司を食べる。

夢から覚めると

怖いので、定期的にがん検診に行くことにしている。もっと歳がいったら人間ドックとかも行かなければと思う。

早期発見、早期治療ができるように。


執筆のための資料代にさせていただきます。