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こじらせ「知ってる仮面さん」 #3

『こじらせ「知ってる仮面」さん』も#3となってしまいました。
今回でしっかりさっぱり、こじらせポイントまで書き切りたいぞーと意気込んでおります。
是非、お付き合いくださいませ。

さて、#1#2と桃子さんにご登場いただき、「知ってる仮面」をつけてしまっている現状を見てきました。

桃子さんの心の奥にある「自信のなさ」や「認められなけらばいけない」という思い込み、それらが「わかっている自分」という仮面を求め、等身大で、ありのままの「心」や「感情」が感じられない状態になっているというところまでを#1・2でみてきました。

そして、今回こそは「こじらせポイント」!

☑️「成功」を望むのに、行動できない原因
☑️「失敗する自分」を見るのが怖くなってない?
☑️「知識」を得ただけで、「知ってる」にしてない?

を紐解き、キーポイントとなる「自信のなさ」の正体とその対策についても書いてみます。

やらないから「自信がない」 / 「自信がない」からチャレンジできない

今回の ”こじらせ” は、もうこれに尽きます!笑

今回の「知ってる仮面」さんは、この「自信のなさ」を誤魔化し続けた結果、糸がこんがらがり、余計に難しく、そして苦しくなっているだけなんです。だからこその ”こじらせポイント” 「実践してる?」につながっていきます。
ゆっくりと紐解いてみましょう。

誰だって経験のないことはできない

器用な人ほど、失敗の経験が少なかったりもします。そうすると、「なんでも上手くできる自分」として親や周りに認識され、そう言われることで自分は「なんでもできないといけない」という刷り込みができたりします。
そして、「できない自分」をそのまま見せるのが怖くなったりもします。

あるいは、#2でも書いたように、「自尊心」が傷ついてしまう経験をしてしまうと、余計に「できない自分」をありのままで誰かに見せてはいけないと自分を追い込んでしまったりもすると思うのです。

そして、「できた自分」を褒められる「成功体験」によって感じた心地よさや快感を手放すことが怖くなっている自分もいたりします。

そうすると、自分でも認識をしていない間に「優秀な人」の仮面をつけてしまうのです。いわゆる「いい子ちゃん」であることを自分に課してしまうんですね。
これを仏教では「十二因縁」の中で「渇愛」が固定化し「執着」となり、自分をキャラクタライズさせた状態の「有」となる、と説きます。

仏教の言葉が出てくるとマニアックに感じますが、簡単に解説してみると….

「知ってる仮面」さんの場合:
『「渇愛」という状態では自分が褒められ、認めらる事によって感じられる「心地よさ」や「快感」を必要以上に求め、それをもたらしてくれない人や経験を避けようとし、同時にそれをもたらしてくれる経験や環境への「執着」になってしまいます。その「執着」があるからこそ、「有」というキャラクタライズに至っている』
という感じです。

「いい子」「優秀な人」=「なでもできる(知っている)人」

というキャラクターを設定してしまい、それをやめられなくなっている状態です。

どうでしょう?
「こじらせポイント」がなんとなく見えてきたでしょうか?

「こじらせポイント」解説

☑️「成功」を望むのに、行動できない原因

過去の褒められるという「成功体験」による、心地の良い高揚感や優越感、あるいは「認められた」という喜びを求め、反対に「自尊心」が傷つくことを避けようとすると、新しい一歩を踏み出す勇気を奪われてしまう時があります。

桃子さんの場合もそうでした。
コーチングやオラクルカードなど、これまで学んだことをアウトプットしたい、みんなのように活躍したいと望んでも、その一歩を踏み出そうと行動しては、「失敗」が怖くなってしまう。行動を続けて「できない自分」になってしまうのを避けようと、自分の中で続けられない、あるいは続ける必要がなくなるような ”言い訳(原因)” を作り出し、「失敗」という体験にならずに済むように、自分から「長続きしない」という選択をしてしまっていました。

または、自分がわかっていない事を、深く学ぶことを避けてしまう。わかっている事の中に自分を閉じ込めてしまう。セーフティゾーンから踏み出さずに済むように自分に制限をしてしまいます。

そして、自分のモヤモヤを解消すべく、セーフティゾーンを広げる対策が「もっと知識を得る」という行動になってしまいます。

これが更なる「知識の武装」となり、それがあるからこそ、また周囲に「知っている自分」としてのキャラクターを色濃いものとしてしまう。そして、ありのまま(等身大)の自分」としていることがより難しくなり、自分を追い込んでしまうという悪循環が起こっていました。


「自尊心」の肥大化

知識で武装することで「自尊心」を守っているのですが、それがさらにご自身を追い込んでしまいます。武装し、守ることで「自尊心」=「プライド」だけが肥大化してしまうのです。

この「肥大化したプライド」が成功を望むのに行動できない「原因」となります。

こちらは桃子さんではないのですが、口癖のように「今は知るタイミングじゃないのね」とか「その時になればきっとわかるから」と笑って体験を深めることを無意識に遠ざける方もいらっしゃいました。

「知りたい」からこそ、講座に参加したり、スピ系のお友達との時間を大切にしている。彼女も桃子さんのように、仲間内では「妖精のような人」「もう達観しているよねー」などとよく言われていたそうです。
心の奥深くでは、「知らないこと」を「知りたい」と熱望しているのですが、どうしても自分がわからないことが出てくると、「その時になればきっとわかるわよね〜」と顔で笑って、「私も知りたい〜!」と心は求めている、どこか心の奥にジレンマがあるような状態でした。

知りたい、質問したい、わからないから教えて欲しいと言いたいし、体験だって深めたい。本音では納得していない。でもそれを素直に表現することができない。

「肥大化したプライド」が邪魔をして、心と言動のギャップが現れてきたら、”こじらせポイント”の黄色信号!次のポイントに繋がっていきます。

☑️「失敗する自分」を見るのが怖くなってない?

さて、肥大化してしまった「プライド」が、本音と言動にギャップを作り、今度はそれを守る為の行動につながります。それが「失敗しない」為の選択です。

#2でも触れたように「自尊心」って自分を尊ぶ大切な心です。
だから、相当にあることが望ましいと思うのです。

なのですが、こじらせ「知ってる仮面」の場合、「自尊心」「プライド」が傷つかないように(あるいは「失敗」しなくて済むように)、行動できなくなり、それを認めることもできなくなって、自分自身がそれを見なくても済むように「言い訳」を作り始めます。

◉環境が整っていないからできない
◉そういう流れにならないのは、そういう事ではないからだ
◉他に興味が湧くことが出てきた
◉みんながわかってくれない

などなど。
「言い訳」と書くとちょっと強い印象ですが、「なんらかの原因」というとわかりやすいかもしれません。
本音ではチャレンジしたいけど、「もう興味がなくなった」などと自分でもそう感じているかのように思ったり、できない ”事象” としての「原因」を作ります。例えば、体調を崩す、家族の心配事や職場の環境の変化などもそれに含まれます。

実際にチャレンジをして、それで「失敗」することへの不安があると、それを経験しないで済むように、「褒められる環境」だけを求めてしまうのです。

「失敗する自分」を見るのが怖くなって、「言い訳」が自分の中で繰り返され始めたら、こじらせ信号も黄色が点滅です!

☑️「知識」を得ただけで、「知ってる」にしてない?

肥大化してしまった「自尊心」「プライド」を守るため、自分でも本音がなんなのかがわからなくなってしまって、”行動しない” 「言い訳」を作り始めると、益々行動ができなくなってしまします。

「行動しないからできない」→「経験を積めない」→「経験がないから自信がない」、そして「自信がないから行動できない」

でも「プライド」は肥大化してしまっていますからね。「行動」し「失敗」しなくて済むように、実践をさけ、それでも「プライド」を守れるようにと、また「知識」の武装化を強化し「知ってる」ことにしてしまうというへと無限ループへと繋がってしまうのです。

あぁ、なんて残念な無限ループ!
立派な「こじらせさん」がここに出来上がり!となってしまうのです。

………………………………..

今日は少し長くなってしまいました!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

頑張り屋さんだからこその「こじらせポイント」。そして器用にこなせるからこそのこじらせポイント」がありました。
いかがでしたでしょうか?

自分でも「本音」がわからなくなってしまい、いつもモヤモヤがつきまとってしまう。自分の「本音」がわからないから、「褒められる」という誰かの評価が自分に「価値」があるかどうかの ”物差し” になってしまい、人の目が気になり、小さな出来事に一喜一憂するようになってしまう「知ってる仮面」さん達へのマインドフルネス的処方箋を、次回は書いてみたいと思っております。

続きを書きました!お時間の許す時にお読みいただけたら嬉しいです。
#処方箋






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