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「こじらせ ”感謝” に囚われさん」 #処方箋

前回まで、私のところにいらしてくださった「こじらせさん」の事例をもとに「こじらせポイント」までをみてきました。(モデルの方にはご了承を得て書いています)
まだお読みいただいていない方はぜひご一読くださいませ。
前回までのお話:#1#2#3


心をおいていかないで!

まずはじめに、私たちには心があります。

「何を感じてもいいんだよ」とぜひ自分に許可してあげて欲しいと思うのです。私たちは子供の頃から色んな「価値観」を得ながら大人になっていきます。
その中で、「これが良い」「これが悪い」、「正解」「間違い」といった
相反する、2極しか無いような感覚を得てしまうことが多いんじゃないかな?と思うのです。

その2極に振り回されてしまうと、「悪い」「間違い」を避けようとし、「良い」「正解」を求めてがんばり、つい「心」を置いてけぼりにしてしまうことがあると思うのです。

特に明美さんのように「成功体験」により、物事が好転したように感じる体験の後は、それ以前に戻りたくないという「願望」が執着となり、ありのままの心を感じることよりも、「思考」が先行し、「心」に蓋をしてしまいがちです。

マインドフルネス的処方箋 その①

マインドフルネスでは、「価値判断をしない」ということを学びます。
無意識にまで刷り込まれている「良い」「悪い」・「正解」「間違い」から離れて、感じている「心」をそのまま気づいてあげましょう。

そして、まず自分に「そんな風に思ったんだね」と優しく声をかけてあげて欲しいんです。
そして、ひと呼吸おけたら、そこに何も解決策がなくても大丈夫。

いつか心が大きく育ったら、それも気にならないくらいになります。その時の自分に任せて、ちょっと気分転換してみるといいと思うのです。

気分転換してみると、「まっいっか!」となれたらそれでよし!
大切なのは、自分にとって一番近い存在である「自分自身」がありのままの「心」に気づいてあげることです。

感謝できない自分でもいい!

これって、とっても大切な「こじらせないキーワード」です。
ありのままの自分でいいよ!と自分に言ってあげられるまで
感じたことを誤魔化してしまわずに、感じてみてください。
そして、そんな自分を責めてしまっていたり、焦りを感じているのに気がついたら、心の奥深くにあるのは、「責める」「焦っている」ことで
「自分を認められない」というのが、その大元となっているのに気がつけるでしょう。

「感謝できない自分」でもいいんです。
ゆっくりじっくり「感謝が湧いてくるまで」自分の心をぜひ大切にしてみてください。

そして、「感謝できない」事と同時に、「感謝できること」もあったことに
気がつける余裕ができるまで待ってあげましょう。

それだけでいい!
それが、心を大きく育んでくれます。

心が育まれるから、余裕が生まれ、コミュニケーションの術を手に入れ、
”喧嘩” や ”衝突” という手段、またはどちらが ”悪いか” ということではなく、コミュニケーションという手段を使ってご自身の思いを伝える事ができるようになってきます。
同時に相手の「心」を受け入れる真の優しさも育まれてきます。

マインドフルネス的処方箋 その②

「理想の自分」じゃなくていい!

マインドフルネスでは、「比較は必要ない」と学びます。
これは、誰かとの「比較」だけではなく、「過去の自分」とも「未来の自分」「理想の自分」とも比較する必要はないよという意味です。

今は「理想の自分」じゃないかもしれません。
でも大丈夫。心を育てよう。幸せになりたい!っと思えているのであれば
「今」という瞬間は常に変化を続け、ちゃんとその道が開けてきます。

原因を誰かや環境のせいにせず、そして自分を責める必要もなく、
どこにも「悪者」なんていないんだということを感じることができるまで、
今を感じ、比較や評価から離れてみてください。

ちゃんとそこには「安心」が待っていますよ。

………………………………..

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
今回でやっと完結できた『これらせ ”感謝” に囚われさん』。
このように、事例を上げながら「こじらせポイント」とその「マインドフルネス的処方箋」までいろんな「こじらせさん」に登場してもらいながら、書いていきたいなと思っております。

次回は、学んでも学んでもモヤモヤから解放されない「こじらせ『知ってる仮面』さん」について書いてみようと思います。
お時間の許す時にぜひお立ち寄りいただければ嬉しいです。



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